塗料メーカートップの入社式訓示 関西ペイント・毛利訓士代表取締役社長
- 2025/4/7
- 企業ニュース

当社グループの未来を共に創り上げていく仲間としてエールを込めて、3つお話したいと思います。
一つ目は、塗料は世の中に必要不可欠なものであり、成長産業であるということです。当社は100年以上にわたり、塗料や塗料で培った技術を通じて社会に貢献してきました。しかし、今までの延長線上で事業を行うことに未来はなく、変革なくして当社の存続はあり得ません。
本日から始まる第18次中期経営計画では、3年間という中計期間だけでなく、その先の2030年を見据えて、グループ全体が再度一つになるために、「塗料で人を幸せにする」というビジョンを定めました。ここでの「塗料」とは、塗料だけではなく、塗料に関わる技術や知見、塗料ビジネスで得られるすべてのことが包含されます。「人」は「関西ペイントグループに関わるすべての人々」であり、幸せは、「豊かにする」こと、「困りごとを解決する」ことです。
当社は、高い技術力とサービス力、そして供給力を生かして、この激動の時代にチャンスを自ら見つけ出し、それを勝ち取らなければなりません。当社は今、大きな変革の真っ只中にあります。今日から関西ペイントの一員となる皆さんも、重要な役割と責任を担ってもらいます。大変かもしれませんが、活躍のチャンスは無限に存在するでしょう。
チャンスは、アンテナを高く張っていないとモノにすることは出来ません。この意識を持ちながら仕事に臨めば、きっと大きな成長機会を獲得できるはずです。社内にとどまることなく、世界情勢や外部環境の変化を敏感に感じ取り、塗料産業の構造がどのように変わっていくか、当社と自分自身が将来に向けて何をしていかなければならないかを考え、行動する習慣を身に付けてもらいたいと思います。
二つ目に、私が一番大事だと思うことをお伝えします。それは、「利益と公正」です。自身の行動は会社全体の利益に貢献しているか、自身の行動や発言に嘘偽りはないかを常に自問し、この「利益と公正」を実践してください。関西ペイントグループは、塗料業界のリーダーです。その業界リーダーとしての意識と責任を一人一人が常に持ちつづけ、当社グループ全体として世の中を良くしていく存在に昇華させ続けなければなりません。
そのためには、まず、皆さん一人一人が正しく、価値を生み出していく人材になる必要があります。今日、この瞬間から「利益と公正」を胸に刻み、関西ペイントの一員として誇りを持ち、決断し、行動してください。
皆さんは、今日から私たち関西ペイントグループの一員であるとともに、会社の主役でもあります。創業者である岩井勝次郎は、会社にプラスになることであれば、全員が忌憚なく意見を述べ、良いものは認め合うべきとの言葉を残されています。これは私たちの文化です。
三つ目に、皆さんがこれから仕事に取り組む基本姿勢として心がけていただきたいことをお伝えします。
1)ベストを尽くし、国内外で通用するプロフェッショナルを目指すという高い志を持つこと。
2)真のニーズ・課題は何かを捉えるため、現地・現物・現状を正しく把握すること。
3)解決に向かって素直に教えを請い、積極的に学び、建設的に取り組むこと。
4)変化を恐れず挑戦し、成長する姿勢を持ち続けること。
皆さんには、これらの実践を自らの役割であると認識し、「行動」というかたちで示していっていただきたいと思います。謙虚な姿勢で学びながら、会社を良くすることを考え、行動し、挑戦を続けていくことを心の真ん中に据えてください。
最後に、皆さんは今日からそれぞれ挑戦の道を歩んでいきます。失敗を恐れずにあらゆる経験を積み重ね、どんどん進んでいってほしいと思います。正しい挑戦をする人を会社は全力で支援します。 塗料という事業を通じて明るい未来の景色を描きながら、関西ペイントグループが世界規模で存在感のある会社となるよう共につくり上げていきましょう。