
日本塗装工業会(加藤憲利会長)は6月24日午後、横浜市内のホテル会場とウェブ配信により第108回全国支部長会を開いた。
その中で、昨年度入会した会員58社のアンケート結果(回答39社)が松室利幸副会長から報告された。
それによると、入会理由では「人的ネットワークを広げたい(仕事や職人の融通等を含む)」(29社)が最も多く、次いで「社会的な信用を高めたい」(18社)、「支部で実施する研修・講習等を受けてみたい」(14社)、「同業者や取引先に勧められた」(同)、「特定技能外国人を受け入れたい(JACへの間接的加入をしたい)」(同)、「本部で実施する様々な研修・講習等を受けてみたい」(12社)、「塗装職人の育成に役立てたい」(9社)、「建設キャリアアップシステムや技能者の能力評価に関する情報を知りたい」(8社)、「働き方改革やインボイス制度など会社経営やその実務に関する情報を知りたい」(同)の順に多かった。
担い手確保へ外国人材確保・女性就労支援など推進
支部長会の開会にあたり、加藤会長は「我々の第一の課題は担い手確保だが、青年男性は各産業との取り合いが厳しい。そのような中、外国人材の採用や女性就労支援が求められている。7月には若宮副会長らがインドネシアで塗装の職種説明会を行う。また9月には私も同行し、関係機関を訪問する予定である。女性就労を進めるためには、女性経営者の目線が必要である。子育てと仕事を両立し、女性が真に働きやすい環境を整えるにはどう制度を構築するか、執行部、支部、委員会にも女性が入り、女性の発想で施策を作り上げることが良いと考えている。このように青年男性をはじめ、外国人材の確保、女性就労支援、若手教育など、幅広い分野で担い手対策を進めていきたい」と述べた。
会長表彰(令和7年度安全優良事業所)のあと、報告事項に移り▽新入会員に対するアンケート(入会理由)について▽住宅リフォーム工事実態調査回答状況▽叙勲Ⅱ類(従業員)候補者推薦▽支部周年記念▽第49回全国大会(青森支部)▽第50回全国大会(千葉県支部)▽第28回全国建築塗装技能競技大会▽労務費基準に関する国交相との意見交換について▽第4回CCUS能力評価制度推進協議会、企画分科会▽CCUS能力評価申請手数料の全額支援▽トップリーダー育成研修2025の開催▽インドネシア技能実習生採用面接―などを説明。引き続き各支部との意見交換を行った。