水谷ペイント 全国で製品説明会開く 今夏に無機系新製品を発売

 水谷ペイントは販売店・パートナー施工店を対象に全国8会場で製品説明会を開催した。

 3月6日、東京都内で開いた説明会には約130人が参加=写真。開会にあたり水谷成彦社長は「コロナ禍以後、日本経済の個人消費が落ち込んでおり、自動車の登録台数、旅行業などが低調である。建築用塗料はマンション改修は堅調だが、戸建て改修市場が全国的に振るわない。日本人はもともときれい好きなので、やがて戸建て改修市場も回復してくると思う。本日は無機系塗料に関する弊社の考え方と、金属屋根材のオール水系仕様をご紹介したい。これからの時代はオール水系仕様が求められており、弊社もどんどん水系化を進める予定である。当社は今年2月から基幹系システムを入れ替えており、今後インターネット経由で受発注するウェブEDIを導入することにしている。弊社は3年前に100周年を迎えることができた。これもひとえにお客様のご支援、ご協力の賜物と厚く感謝している。今後、さらに150周年、200周年を迎えられるように、皆様にお役に立つ新製品を開発していきたい」とあいさつした。

 次に、山田和由経営企画室長が同社塗料の施工物件を紹介したあと、2004年に発売した「ナノコンポジットW」の発売20周年にあたり、改めて同製品の先駆性、特長などを説明した。

 同製品は業界で初めて産官学が連携して開発したもので、2007年には共同特許を取得。10年には防藻性能に特化した「ナノコンポジット防藻」、16年にはフッ素系の「同F」を開発した。

 「ナノコンポジットW」はラジカル制御型塗料のパイオニアとして、マンション、店舗などに採用され、実績を積み重ねてきた。ナノテクノロジーを活用した同製品は樹脂の粒子が小さい優位性により▽塗膜が緻密▽低汚染性▽難燃性▽フッ素並みの耐候性▽透湿性▽地球温暖化対策に役立つ―などが特長。

 新製品「ナノコンポジットMUKI」は今年の夏頃発売する予定。ナノコンポジットシリーズの特長を保持しつつ、超微粒子シリカの性能を上げ、過去最高の耐候性を目指す。

 このほか、説明会では、同社が3月16日から出展する大阪・関西万博の「バーチャルパビリオン」の内容を紹介した。

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