日塗工新年会 省エネ・環境負荷低減など 塗料の新たな可能性を追求
- 2025/1/18
- 団体・組合
日本塗料工業会(若月雄一郎会長)の新年賀詞交歓会は1月8日、東京・ホテルニューオータニで盛大に開かれた。
冒頭、あいさつに立った若月会長は、塗料業界の景況について「昨年4~10月の塗料出荷金額は若干のプラスとなった。この動きが今後更なる需要の拡大につながることが期待される。今年4月には大阪で万博が開催される。関連施設の建設も最終段階に入っており、我々塗料業界も国を挙げて行うイベントの一翼を担う気持ちで、最後の仕上げをより美しく、そして暑さ対策、環境負荷低減などの機能面も含めて、高付加価値商品を提供できるよう努力したい。人口減少が懸念されている日本において国内塗料の拡大は決して簡単なことではない。そうした中、塗料に省エネルギー・環境負荷低減など追加の機能を強化することにより、市場開拓を図ることが必要ではないか」と述べた。
こうした環境下で同会では「塗料・塗装設備展、建材・住設エキスポなどのイベントへの積極的な参加を行い、外部との接触の機会を増やし、塗料の普及・啓発を図るとともに新たな可能性を追求する機会を増やしたい。塗料製造現場の安全対策も進めている。現在、オリジナルVRの製作を行っており、安全教育にご活用いただきたい。また、日塗商、日塗装など関係団体との協力のもと、建築塗料、塗装セミナー、カラーコーディネータースキルアップセミナーなど人材育成に関連する事業を積極的に進めている。さらに、国際的な規制、企画の関係でも経産省をはじめ、関係各機関と連携を行いながら適正な規制、規格とすべき対応を行っている。今年6月にはISO/TC35の国際会議を東京塗料会館で開催することになった」と各分野での取り組みを説明した。
続いて来賓の浦田秀行・経済産業省製造産業局大臣官房審議官が祝辞を述べたあと、遠田比呂志副会長の発声で乾杯した。