マスチック連合会総会 長期保証減り完成保証が増加 PB商品に近く「無機」「光触媒」追加

實松会長

 全国マスチック事業協同組合連合会(實松幹次郎会長)の第42回通常総会は10月24日、東京・千代田区の東京會舘で開かれた。

 主要事業である長期性能保証の昨年度実績は前年度比16.9%減の15億2746万円にとどまったが、工事完成保証は同11.9%増の17億6757万円と前年度を上回った。

 冒頭、あいさつに立った實松会長は、まず業界の景況について「原材料、エネルギーコストの値上がりにより建設業界も大きな影響を受けている。4年前の2021年度に比べ、原材料が37%、人件費が23%上がっている。公共事業の予算は年間6.1兆円ほどで近年ほとんど変わらない。このため、原材料費と人件費の上昇により、実際に発注される工事量が減っている。過去と同じ工事量を確保するには、予算が1.5兆円から1.8兆円不足しているのが現状である」と述べ、建設コストの増大が工事量の減少を招いていることを指摘した。

 連合会の活動については「6年度は残念ながら、長期性能保証事業の実績が減少した。ただし、今期は九州、近畿、関東、中国・四国などの組合の実績が堅調で、今後の伸びが期待される。また、PB(プライベート・ブランド)商品である『マスチックNANO』に新しく『無機』が加わる。この製品と、技術委員会で開発を進めていた『何にでも塗れる光触媒』の2製品を来年ラインアップし、皆さんのビジネスに役立てていただこうと考えている」と報告した。

 議事に移り、令和6年度事業報告・決算、7年度事業計画・予算などを可決承認した。

 総会終了後は懇親会を開催。實松会長のあいさつのあと、加藤憲利日本塗装工業会会長が来賓祝辞を述べ、桑原康関西ペイント販売社長の発声で乾杯。盛会のうちに堀越良克常務理事の中締めで終了した。

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