
日本建築仕上学会・女性ネットワークの会(熊野康子主査)は9月8日、福岡県久留米市で建築現場見学会を開催した。
建設女子応援ファンドの助成を受けて実施されたもので、今回はJR久留米駅前に建設中の「久留米駅第二街区第一種市街地再開発事業施設建築物建築工事」(施工・フジタ)を見学した。
当日は、材料メーカーの関係者ら15人が参加し、主に住宅棟を見学。工事用エレベーターで14階まで上がり、1フロアずつ階段で降りながら見て回った。
地下1階では建物の安全性を支える免震装置も見学し、参加者は普段目にすることのない装置を興味深そうに眺めていた。
見学会の後は、(一財)人けんちくけんせつ女学校の籠田淳子代表理事による「女性活躍推進」に関するセミナーを開催。籠田氏が経営する会社での具体的な取り組みや、外国人材の戦力化に向けた施策などを説明した。
参加者からは「建築現場を見るのは初めてだが、実際に見ることで多くのことが理解できた」と好評。また、現場を案内したフジタ 松野愛彦所長からは「初めての方には難しかったかもしれないが、建物づくりに興味を持っていただけたら嬉しい」との言葉があった。
閉会のあいさつでは、田島ルーフィング福岡営業所に勤務する女性が「九州では女性が気軽に参加できる現場見学会が少ない。今後もこのような機会が増えることを願っている」と述べた。
10月30日東京で講演会 服部氏・熊野氏が講師に
(一部既報)同会では10月30日に講演会とパネルディスカッションを開催する。
【日時】10月30日13時~16時30分
【場所】明治大学グローバルホール(JR御茶ノ水駅から徒歩7分)
【特別講演】服部道江氏「女性の活躍推進に本当に必要なものは何か」▽熊野康子氏「建築仕上分野の研究開発における女性技術者の必要性」
【パネルディスカッション】建設業界で働く女性へのアンケート結果報告
【申し込み】日本建築仕上学会HPより。