消臭性に優れた脱炭素塗料 菊水化学とフジタが共同開発

 菊水化学工業(今井田広幸社長)とフジタ(奥村洋治社長)は、製造工程で脱炭素材料を使用し、消臭性、防カビ性に優れる室内用脱炭素塗料「ジオアース300Fクリーン」(商品名)を共同開発した。

 産業副産物として排出されるフライアッシュや高炉スラグを原材料として使用。アンモニアガス吸着性試験で従来の消臭性塗料の10倍以上、ニオイセンサーを用いた塗料臭気測定で従来の水性エマルションペイントの10倍以上の低臭性(5時間後測定)を確認した。

 また、室内塗装に用いることにより、従来の水性エマルション塗料と比べ、1㎡あたりの原料由来の二酸化炭素が約50%削減できる。

 防カビ・抗ウィルス性にも優れ、カビ性試験では従来の抗菌塗料と比較し、大幅な防カビ効果の向上を確認。バクテリオファージを用いた抗ウィルス試験では99.9%の不活化を確認した。

 塗装は通常塗料用の刷毛や塗装ローラーで、水性エマルションペイントやビニールクロス、打ち放しコンクリート、岩綿吸音板、珪藻土仕上げなどの上から可能。専用下塗材を使用することで重厚感がある凹凸仕上げにできる。

 基準色は5色(ホワイ5ト、アイボリー、ライトグレー、ライトブルー、ライトピンク)。

 各種建物の内装工事(新築・リフォーム)に活用でき、特に臭気がこもりやすい医療施設、老人福祉施設、倉庫、物流施設、ホテル、宿泊施設、空き家改修などに適している。

 発売は今年7月頃を予定。

 問い合わせ先は、菊水化学工業

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