小掠武志氏の受章記念祝賀会 ホテル阪急インターナショナルで盛大に

お孫さんから花束を受け取り、喜びの小掠氏夫妻

 今年春の褒章で、黄綬褒章に選ばれた小掠武志氏(小椋塗装店代表取締役、大阪府塗装工業協同組合理事長)の受章記念祝賀会が11月16日、大阪・北区のホテル阪急インターナショナルで盛大に開かれた。

 磯部明良氏の司会で開会。発起人有志を代表し、田伏健一大阪府塗装工業協同組合代表理事は「このたびのご受章には衷心よりお祝いを申し上げたい。小掠様は昭和54年に小掠塗装店に入社され、16年後の平成7年に38歳という若さで代表取締役に就任された。その間、創業者であるお父様からの『取引先を何よりも大切に』『企業は人なり』の教えを頑なに守り、今日まで豪奢を求めず、財務の健全性を第一に、堅実な会社経営を実践してこられた。

 一方、大阪府塗装工業協同組合理事長を始め、日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会副会長、日本塗装工業会大阪府支部副支部長や大阪府建団連理事として、業界の健全な発展と地位向上、建設業に働く技能者の雇用の安定、育成に尽力してこられた。鋼橋および建築塗装技能検定の実技試験の首席検定委員として厳正、公正な実施に貢献された。また、働き方改革にかかわる時間外労働の上限規制や、週休制の導入に対し、国交省や厚労省との面談を重ね、業界の実態や苦しさ等を先頭に立って粘り強く訴えてこられた。

 こうした数々の功績が認められ、このたび受章されたものと拝察する次第である。本人のご努力はもちろん、陰に日向に献身的に支えてこられた奥様のご苦労にも敬意を表する。このたびのご受章は塗装業界のみならず、中小企業関係者にとっても誠に喜ばしいことであり、我々に元気を与えてくれるものである。小掠様はこの受章を更なる飛躍にしていただき、業界のリーダー役として、ますますご活躍されますことを祈念している」とあいさつした。

 来賓の山本正憲大阪府建団連会長は「塗装業は幕末のペリー来航が起源といわれ、歴史のある業界である。建設業は近年、大きく変化しつつあり、我々自身がスキルを上げないとついていけない時代になってきた。事業の継承と技術の伝承が一番の課題であり、今後も業界発展のため、頑張っていただきたい」と祝辞を述べた。

 次いで、槌谷幹義日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会会長は「橋梁塗装は工場塗装、新設時、塗り替えの3段階の仕事があるが、小掠さんはその全てにかかわり、日本の社会インフラを長年にわたって守ってきた。同じ業界人として誇らしく、心よりお祝いし、敬意を表したい」とお祝いの言葉を贈った。

 柴田昌幸大阪府中小企業団体中央会専務理事は「大阪府塗装工業協同組合では今年から新たに大阪労働局との意見交換会も始められ、その先頭に立って課題解決への積極的な提案をされている。まだまだお若いので一層の業界の振興発展、職人の後継者育成に努めていただきたい」と述べた。

 次に、川端誠之大阪府塗装工業協同組合副理事長から小掠氏夫妻に記念品を贈呈。これに対し、小掠氏は「私は平成7年に父からバトンを引き継ぎ、今日に至っている。この間、大阪府塗装工業協同組合および日本塗装工業会大阪府支部で18年間、また日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会で11年間、大阪府建団連で8年間、団体組織の役員として就任させていただいた。とりわけ令和4年に組合理事長を拝命し、業界の人手不足や資材高騰による価格転嫁問題、働き方改革への対応など、組合が進むべき方向について試行錯誤する中、多くの方々からご指導、ご助言いただき、理事長の職務を遂行させていただいている。今年5月、黄綬褒章を拝受し、この上ない喜びで一杯であり、皆さま方のお力添えがあってこそと感謝したい。会社を支えている多くの社員、家族、そして私の家族、それぞれ皆が協力していただいたお陰で今日に至ることができた」と謝辞を述べた。

 このあと福田康仁近畿マスチック事業協同組合理事長の発声で乾杯して祝宴に入った。松室利幸日本塗装工業会副会長、松田勝巳日本塗装工業会常任理事からお祝いのスピーチがあり、続いて社員代表とお孫さんたちから花束が夫妻に贈呈された。

 盛会のうちに小掠喜之小掠塗装店務取締役のお礼の言葉、別所亨組合副理事長の閉会の言葉で終了した。

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