日塗装 トップリーダー育成研修を実施 全国から40人が参加
日本塗装工業会(経営委員会)
「現場」コース追加 塗装会社の全業務を網羅
日本塗装工業会経営委員会(小林俊明委員長)は9月12日・13日の2日間、東京都江東区のAPAホテル潮見駅前で「トップリーダー育成ステップアップ研修」を実施し、全国から40人が参加した。今回は受講対象者を経営後継者以外の現場代理人などにも拡げ、会社経営・営業、施工計画、安全管理など、塗装会社におけるすべての業務を網羅した内容に変更。将来会社や現場の中心となる人材に必要な知識を習得した。
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開会にあたり、北原正会長は「皆さんが入社後、見て・聞いて・体で感じて覚えてきたことを、この2日間で理論的に体験していただく。私も40年ほど前にゼネコンの新入社員として営業部に所属していたが、今回の研修で学ぶようなことを誰も教えてはくれなかった。研修では、経営委員会の委員である先輩方が、10年・20年掛けて積み重ねた経験をもとに作ったテキストを用いる。学んだことを会社に持ち帰り、ぜひ役立てていただきたい。また、お互いの顔を覚え、今後も連絡を取って相談し合えるような友だちを作っていただきたい」とあいさつ。続いて小林委員長が「今回の研修を単に学ぶ機会としてだけでなく、将来に役立つ人脈づくりにも役立てて欲しい」と話し、参加者を激励した。
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基礎講習では、①ビジネスマナー(千葉博之委員)、②会社の費用について(伊藤龍平副委員長)、③コンプライアンス・ガバナンス(今村文治委員)の各テーマで講義を実施。社会人として必要な基礎的マナーや、会社運営に掛かる費用、企業に求められるコンプライアンス・ガバナンスの理論について学んだ。
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その後、「会社を良くするための社員としての思考・行動」をテーマに、8つのグループに分かれてディスカッションを実施。午後からは「営業・管理(経営幹部・営業)コース」「現場(職長・現場代理人)コース」に分かれてグループ学習を行った。
「営業・管理コース」では、民間マンション・橋梁の改修工事の営業部門として見積書などを作成。「現場コース」では工事担当部門として、施工計画書・実行予算書などを作成した。活動後は、各グループで作成した受注物件・各種計画書などについてプレゼンを行い、どのグループの仕事を受注したいか、どのグループに発注したいかなどを話し合い、互いに評価し合った。
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日本塗装時報第2029号掲載記事