MTS マンション管理適正化セミナー 「正直不動産」原案者が講演
- 2025/2/13
- 団体・組合

マンション適正管理サポートセンター(小野利行会長)は2月1日午後、関西大学梅田キャンパスで「マンション管理適正化セミナー」を開催した。セミナーの模様はユーチューブでも配信した。
今回は「『プロポーザル+総合評価落札方式』で実現する正直管理」をテーマに、NHKテレビでもドラマ化された「正直不動産」の原案者・夏原武氏らが講師となり、マンション管理や大規模修繕工事の様々な問題点、課題を取り上げた。
開会にあたり、小野会長は「管理組合の皆様にとって最も重要なものは大規模修繕工事の施工業者をどのように選定するか、選定する場合の公平化と透明化にどう取り組むかである。また、管理組合の役員として、どのように管理運営の適正化を成し遂げるか課題である。こうした諸課題に対し、解決の糸口になればと思い、今回のセミナーを開催した。当センターでは管理組合の皆様の悩みごと、困りごとの窓口として、今後ともしっかり活動していく所存である」とあいさつした。
次に、夏原氏が「管理会社選択と大規模修繕対策~デベロッパーの甘言につられないためには~」と題して講演した。ルポライターである夏原氏は自身の取材経験から、「マンションは管理で買う時代」と指摘。様々な事例を紹介し、マンション管理の重要性を強調した。
次いで、近畿地方整備局の加賀田茂史住宅整備課長が「マンションの現状、課題と方向性」をテーマに、建物と住人の「2つの老い」が進む中でのマンション政策の概要について講演。
杉久武参議院議員が祝辞を述べたあと、戎正晴弁護士(MTS副理事長)は「区分所有法改正とこれからのマンション管理」について、現在検討されている法改正のポイントなどを挙げた。
川口宜人マンション管理士(MTS理事)は「プロポーザル+総合評価落札方式」について説明。同方式の概要と成功事例を紹介した。