日本建築仕上学会が30周年

日本建築仕上学会が30周年 記念シンポジウムを開催

日本建築仕上学会

日本建築仕上学会創立30周年記念シンポジウム
(左)講演する隈研吾氏(右)橘高義典会長

記念講演に隈研吾氏

 日本建築仕上学会(橘高義典会長)は10月21日、東京都文京区の東京大学伊藤国際学術研究センター謝恩ホールで、創立30周年記念シンポジウムおよび記念講演会を開催した。

 第1部の記念シンポジウムでは、 東京大学・野口貴文教授が「SDGs達成に向けた建築仕上げの役割」、芝浦工業大学・古賀純子教授が「建築物の性能と仕上げ」、宇都宮大学・藤本郷史准教授が「ICTで挑戦する建築仕上げの新しい知の創造」と題して講演。[ignore]藤本准教授は、建築仕上材に求められる「長持ちさせたい」「環境に良いものにしたい」「見栄えの良いものにしたい」といったニーズを満たす手段としてICT(電子情報技術)を活用した場合、どういったことができるようになるのかを解説。BIM・3Dプリント・AIなどの活用により、新しい形状・機能・製造方法の仕上材料が創出できるとの見通しを語った。

 パネルディスカッションでは、千葉工業大学・石原沙織准教授が「建築仕上素材マップについて」、工学院大学・田村雅紀教授が「未来の建築仕上技術100のアンケート」と題して話題を提供。野口・古賀・藤本・石原各氏をパネラーに迎え、「新しい時代に向けた建築仕上の拡がり」をテーマに意見交換を行った。

 同会では30周年記念事業として、石・木材・漆喰などの仕上げ材料目線で国内の建築物を紹介する「建築素材マップ(仮称)」の作成や、建築仕上げ材料について意見を求めるアンケート調査を現在実施している。

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 第2部の記念講演では隈研吾氏が「物質の力」をテーマに、コンクリートや鉄に代わる新素材を用いた施工例を紹介。カーボンファイバーを使って耐震補強を行った小松マテーレの社屋や、カラマツに塗装を施すことで耐火性能を持たせたフランスのブザンソン芸術文化センターなど、同氏が携わった建築作品について解説した。

日本塗装時報第2030号掲載記事

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