NHK関西「ルソンの壺」にKMユナイテッド竹延社長が出演

NHK関西ローカル「ルソンの壺」 KMユナイテッドの取組を紹介

KMユナイテッド

 KMユナイテッド(京都市、竹延幸雄社長)の取り組みが、NHK総合テレビの番組「ルソンの壺」(関西ローカル、3月22日午前7時45分より放映)で紹介された。

 この日の特集では「イノベーションの源をつかめ!」と題し、「強みを生かす」「市場を見つめる」「未来を考える」の3つのキーワードをもとに、独自の取り組みを行う関西の企業を紹介。特別ゲストとして竹延社長が出演し、自社の取り組みや会社の未像などを語った。

「人材育成」「塗装ロボット」などが話題に

 番組の中で同社は、親会社にベテラン職人が居ることを「強み」として、人材育成に力を入れる小会社として登場。親会社で長年働いているベテラン職人が、子会社が採用した新人を「できるまで教える」方針を取ったことで、現代社会(少子高齢化・女性の活躍)にマッチしただけでなく、消えかけていた職人の技術をより有効に使えるようになったとアピールした。

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 子会社を設立し、新たな取り組みを始めた理由ついては「親会社は今までやってきたことをコツコツと進化させていくのが仕事。新会社を作って新しいことに挑戦した方がだめもとでも、勇気をもってチャレンジできると考えた」と説明した。

 これに対し、コメンテーターの真山仁氏は「私も技術や経験のある中小企業こそ子会社を作るべきだと思う」とコメント。「スタートアップの企業を支援したい会社は多く、資金も確保しやすい。しかもバックに経験豊富なベテランが居る(のは大きな強み)」と付け加えた。

 番組ではこのほか、同社が複数の企業と共同で開発している「塗装ロボット」を紹介。ロボットは、塗料が噴射されるノズルを台車に搭載したもので、台車を押して水平方向に移動させるだけで、手作業の8倍のスピードでムラなく塗装ができる。

 ロボットの動きには、ベテラン職人がスプレー塗装をした時の動きを数値化したものが、データとして活用されている。開発中のため、今は人が台車を押す必要があるが、2020年度中には全自動化および実用化を目指しているという。

 真山氏に「人材育成に成功したにも関わらず、ボットの開発を進める理由は何か」と問われた竹延社長は、塗装業界の高齢化が想像以上に速いスピードで進んでいることを理由に挙げ、「人への伝承だけでは間に合わないため、ロボットへの技能伝承を急ぐべきだと考えた」と回答。「ロボットが一定範囲の仕事をすることで、職人は自分が本当にやりたいことを極めたり、チャレンジしたりできるようになる。ロボットを扱うことで、これまで塗装業界に入ってこなかった工業高校の卒業生などが入ってきてくれる可能性もある」と展望を述べた。

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日本塗装時報第2036号掲載記事

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