大塗装総会 「組合ビジョン実現へホームページを一新」
- 2025/6/6
- 団体・組合

大阪府塗装工業協同組合(小掠武志理事長)の第79回定時総会は5月30日午後、大阪市北区のホテル阪急インターナショナルで開催された。
あいさつに立った小掠理事長は、材料価格の高騰や構造的な人手不足、時間外労働の上限規制など厳しい環境を指摘したあと、組合員の経営上の課題について「昨年実施した『組合員意識調査』でも、賃金の引き上げや勤務時間の適正管理、週休2日制実施の取り組みに腐心されていることが明らかになった」とし、「組合員が力を合わせて共同で課題解決に取り組むことが重要である」と強調した。
組合事業では「国や府への公共工事の入札要件見直しや発注増の要望、働き方改革やCCUSに関する業界の実情等についての意見交換、建築おび鋼橋塗装技能検定の実施、大阪・関西万博の取材、中学校の校内環境美化塗装指導など、多様な取り組みを積極的に実施。さらに『組合ビジョン』の実現のため、業界や組合の魅力を分かりやすくリアルタイムに発信するホームページの再構築に取り組んだ」と報告した。
議事では令和6年度事業報告、同決算、令和7年度事業計画、同予算を可決承認した。

日塗装大阪府支部総会 「組合と連携し諸課題に対応」

大阪府塗装工業協同組合の総会に引き続き、日本塗装工業会大阪府支部(三木良介支部長)の第71回定時総会が開かれた。
開会にあたり、三木支部長は「支部長に就任して1年が経ったが、この間、大阪府塗装工業協同組合と密に連携して支部運営を進めてきた。特に今回は本日執り行われる設立70周年記念式典に向け多くの支部会員が一丸となって取り組んできた。今年度の業界を取り巻く環境は、現在開催中の万博関連工事が一段落し、仕事が激減している。数年後にはIRやリニア中央新幹線の延伸など、大規模プロジェクトが予定されているが、目の前に仕事がないと非常に厳しい状況である。加えて、建設資材の高騰や技術者の高齢化、人手不足、人件費高騰など、厳しい経営環境にある。このような状況の下、日塗装本部では、先週、青森県で開催された全国大会や、9月に北海道で全国建築塗装技能競技大会が行われるなど、コロナ禍前の活動に戻ってきた。大阪府支部でも本部や近畿ブロックの活動に積極的に参加し、各支部と情報交換を進めるとともに、昨年に引き続き、近畿地方整備局に対し、業界発展や人手不足解消に向けた要望、意見交換を実施してきた。今後も組合と連携を図りつつ、ペインテナンスキャンペーンや住宅リフォーム団体登録の活用によるお客様サービスの向上、登録基幹技能者、耐火塗装工法、石綿、PCB、鉛問題、化学物質、熱中症対策などへの対応、技能検定や技能競技大会、塗装ボランティアなどの社会貢献を推し進めていく所存である」とあいさつした。
議事では、令和6年度事業報告・決算報告、令和7年度事業計画・予算を承認した。
大阪府塗装技能士会総会 「若者に、ものづくりの楽しさをアピール」

大阪塗装会館の総会に先立ち、大阪府塗装技能士会(田中宏和会長)の令和6年度通常総会が開かれた。
田中会長は「当会の目的は『会員相互の協力による塗装技能および知識の向上、並びに社会的地位の向上を図り、社会の発展に寄与することを目的とする』とし、大阪府技能競技大会への参画や、大阪府内の中学校やイベント会場でのものづくり体験教室をはじめ、技能に関係する様々な事業を行っている。技能は社会をつくり、社会発展のために、必要不可欠なものである。日本の塗装技能士の数は年々減少し、人材不足や高齢化が取りざたされているが、当会の活動により、塗装技能士の人材不足の解消、社会的地位の向上につながることを切に願っている。まずは若年層の会員増加に取り組み、日本の若い人たちに、ものづくりの面白さや楽しさを知ってもらい、希望や期待の持てる業界にしなければならない。また、これからの時代は塗装技能士という立場を向上させていくためにはどうすべきかという課題に取り組み、微力ではあるが精一杯努力していきたい」とあいさつした。 議事では令和6年度事業報告・決算報告、令和7年度事業計画・予算を承認した。
大阪塗装会館総会
大阪府塗装工業協同組合の総会に先立ち、㈱大阪塗装会館(磯部明良社長)の第67回定時株主総会が開かれた。
磯部社長に代わり小掠武志取締役があいさつ。議事では令和6年度決算報告、会計監査報告を承認した。