関西ペイントマリン 船舶のCO2排出削減を支援 日本海事協会の認証取得

就航船のデータを分析するコックピット

 関西ペイントマリン(東京、岡浩司社長)が開発したCO2排出削減支援システム「PaintソムリエQUANTUMPASS」は、このほど日本海事協会(ClassNK)より、革新的な技術とサービスに対する第三者認証である「ClassNKイノベーションエンドースメント」を取得した。

 国際海事機関(IMO)は2018年、、国際海運分野からの温室効果ガス排出量を2050年に半減する計画を採択した。その一環として、2023年より国際航海を行う大型船舶を対象とした燃費実績格付制度(CII)が導入され、この規制に迅速に対応するため代替燃料への転換、風力推進補助技術、空気潤滑システム、低摩擦船底塗料、船体形状の最適化、データ解析による運航最適化などが進められている。

 同社では、2000隻以上の就航船のバイオファウリング(藻類やフジツボなどの海洋生物の船底への付着現象)データを基に、これを防止するAF塗料を提案できるサービスを導入した。

 同システムを活用することで、バイオファウリングの予測、CO2排出量や燃費実績のシミュレーションやモニタリング検証が可能となるほか、顧客の船舶仕様、就航航路などの細かいニーズに合わせた最適な塗料の提案が可能になる。

 実際の就航データに基づく分析システムは、業界でも珍しい革新的な取り組み。

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