日塗工 東京でISO TC35国際会議開催
- 2025/7/17
- 団体・組合

日本塗料工業会は先月、東京塗料会館で、2025年ISO TC35国際会議を開催した。
ISOには約200の分野別、目的別専門委員会(TC)があり、塗料はTC35(塗料およびワニス)が専門委員会として活動している。TC35には5つの分科委員会(SC)があり、そのうち4つのSC(9塗料の一般試験方法、12塗料及び関連製品塗装前の鋼材の素地調整、14鋼構造物の塗装仕様、15保護塗装・コンクリート表面の準備と塗装、16化学分析)については、それぞれ国内委員会を組織している。
TC 35の国際委員会は32か国が正式メンバーで、毎年国際会議を開催。併せて各SC、WGの国際会議を開いている。今回の会議には、米国やイギリス、中国など海外8か国から22人が参加し、TC35の国内審議団体を務める日本塗料工業会がホストとなった。
9日間にわたる会議の結果、TC35内の新しい取り組みとして、Maintenance(インフラ構造物の耐久性維持のための補修)が取り上げられ、SC12とSC14の連携強化やSC14内に新しいWGを作り活動することが決議された。
また、日本の代表として参画した田邊弘往氏は、ISOに対する長年の功績により、ISO Excellence Awardを受賞した。
会議の最後には、ホストを務めた日本塗料工業会に対して、国際議長より謝意が表明された。