塗料メーカー各社の2024年3月期決算（2）イサム塗料

イサム塗料は増収増益　環境対応・高機能製品に注力

　イサム塗料の２０２４年３月期連結決算は、売上高79億95百万円（前の期比５・２％増）、営業利益６億45百万円（同20・２％増）、経常利益７億55百万円（同18・３％増）、純利益５億20百万円（同19・１％増）。

　自動車補修用分野では、顧客ニーズに沿った環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力。特化則対応、ＰＲＴＲ法対応の１液ベースコート「ハイアートＮｅｘｔ」やハイソリッドクリヤー「アクセルクリヤー」シリーズで市場占有率の維持を図るとともに、特殊ウレタン樹脂をベースとした２液型塗料「ベッドライナービースト」で新規ユーザーの獲得に努めた。併せて、水性１液ベースコート塗料「アクアスＤＲＹ」では主力ユーザーへの普及促進を行うとともに、水性塗料の安全性を維持しつつ作業効率の改善と作業者の負担軽減を実現した水性１液ベースコート塗料「ＣＲＯＮＯＳ　ＨＤ」を発売し、新規ユーザー獲得に注力した。

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　建築用塗料分野では、主力の「ネオシリカ」シリーズに加え、ＪＩＳＡ６０２１取得の外壁用塗膜防水材「アトロンエラストマー」、抗ウイルス性、抗菌性、抗カビ性、消臭性に優れた内装用光触媒塗料「エアフレッシュ」など、各種用途に特化した製品を展開した。

　２０２５年３月期の予想は売上高81億円（前期比１・３％増）、営業利益７億50百万円（同16・２％増）、経常利益８億50百万円（同12・６％増）、純利益５億85百万円（同12・５％増）、１株年間配当金50円（据置）。

日本塗装時報第2093号（2024年5月18日号）掲載記事

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