日塗装 第26回全国建築塗装技能競技大会(1)

日塗装 第26回全国建築塗装技能競技大会(1)

日本塗装工業会

第26回全国建築塗装技能競技大会
10月17日、西日本総合展示場の競技会場で

卓越した技と新意匠を披露

 日本塗装工業会(北原正会長)の主催による第26回全国建築塗装技能競技大会は10月16、17の2日間、北九州市小倉の西日本総合展示場新館で開かれ、全国10ブロックの地区予選を勝ち抜いた44人の選手が、塗装技能日本一をめざして腕を競った。競技種目はベーシックなGP刷毛塗り仕上げのほか、木目調仕上げ、モールディング、自由仕上げなど多彩で、塗装の技の見事さと、新しい意匠仕上げの可能性を来場者に強くアピールした。

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 16日の開会式で北原会長は「本大会は昭和63年に東京で第1回を開催以来、今日まで脈々と歴史を刻んできた。この間、新材料、新工法の登場、技能の向上、環境問題等の社会情勢の変化に伴い、競技課題、使用材料も変更してきた。いま日本は少子高齢化、人口減少の時代に突入しており、業界の担い手の確保・育成を最優先で進めていく必要がある。塗装技能の向上と継承は当会の最も重要な課題である。本大会の意義は極めて大きいものがあるが、お陰さまで回を追って充実してきた。出場選手は数多くの技能者の中から選ばれた卓越した技能を持つ方々であり、大会の雰囲気に臆することなく、日頃の実力を発揮されることを希望する」とあいさつ。

 池田幹友実行委員長は「本大会の開催にあたっては九州ブロックの会員が2年間準備にご協力いただいた。北九州市は九州の玄関口にあたり、古い歴史を持つだけでなく、明治維新以降は日本の近代産業の礎を築いた。選手の皆さんは競技を終えた後にでもぜひ街を見ていただきたい。2日間の健闘を祈っている」と述べた。

 長谷川秀樹審査委員長は「本大会は日塗装の根幹をなす事業である。塗装技術の向上を図ることはもとより、人材育成の場としても大切な事業である。選手の皆さんは卓越した技能・技術を発揮できる良いチャンスであり、大会を盛り上げていただきたい」と選手を励ました。 出場選手を代表して福岡県支部の横川宏晃氏が「正々堂々と日々の技を競うことを誓います」と力強く宣誓した。

 このあと、9時から競技を開始。選手たちは▽つや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ▽木目調仕上げ▽防水形外装薄塗材E(単層弾性)ローラー塗り仕上げ▽自由仕上げ(指定テーマ「商業施設の壁の一部を創作する」)▽調色―の各課題に取り組んだ。 競技課題は前回大会とほぼ同じだが、木目調仕上げは今回からフレックスコートに代わり、ニッペパーフェクトインテリアEMOのシルク「霞」を使用した。

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内閣総理大臣賞 辰田英正氏(福岡)に

内閣総理大臣賞に辰田英正氏
内閣総理大臣賞を受賞した辰田選手

 2日間にわたる熱戦の結果、内閣総理大臣賞に辰田英正氏(福岡・友栄)、国土交通大臣賞に牧垣隆氏(東京・佐藤興業)、厚生労働大臣賞に貝瀬哲氏(熊本・西山塗装)らが選ばれた。 塗装技能日本一の栄冠を射止めた辰田氏は「先輩に上位入賞者がいたこともあり、若い頃からの夢だった。その夢が実現できて本当に嬉しい」と喜びを語った。

日本塗装時報第2030号掲載記事

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