第2回高機能塗料展 3日間で5万4千人が来場
日本塗料工業会
塗料・副資材メーカー各社が出展
(一部既報)塗料・塗装・コーティングに関する製品・技術の総合展示会「第2回高機能塗料展(東京)」(主催・リードエグジビションジャパン、共催・日本塗料工業会)が12月4日から6日まで幕張メッセで開かれ、高機能素材Week6展示会の合計で5万4千人が来場した。
関西ペイントのブースでは、最新のR&D(研究開発)製品を展示。基礎研究分野としてメンテナンスフリーを実現する撥水撥油持続型の塗料や落書きの汚れが簡単に落とせる表面高架橋型塗料、色彩設計分野では形状によって異なる色の見え方をシミュレーションする色彩研究の成果などを紹介した。
大日本塗料はブース内に創立90周年を記念したコーナーを設置。2019年度の色材協会賞・技術賞を受賞した塗り重ねることで旧塗膜のはく離を抑制するエポキシ樹脂塗料「ケルビンα2・5」、豪華観光列車 「或る列車」に採用され話題となった高意匠性塗料などをアピールした。
日本ペイントグループは開発中の製品として、塗るだけで和紙の風合いが再現できる繊維分散塗料「ハーモフィブコート」を出品。地球温暖化防止に関する対策技術として、このほど環境大臣賞を受賞した自己研磨型船底防汚塗料「アクアテラス」(日本ペイントマリン)を紹介した。
イサム塗料は雨の日の転倒事故を防ぐ磁器タイル床用滑り止め塗料「スキッドガードシリーズ」、ロックペイントは擦り傷が瞬時に消える高弾性自己修復塗料「ロックテックス」、ピーアイエーは新製品「ジャンボローラー」、好川産業は体感温度約28℃以下をキープできる空調服「エアー・コンディショナー・ジャケット」(来夏発売予定)、エアレスガンに刷毛を装着することで塗装作業の効率化と飛散防止が図れる「エアレスガン用刷毛」など、ユニークで画期的な商品をPRした。
また、「高機能素材Week」10周年記念セミナーでは、関西ペイントの原川浩美R&D本部長が「関西ペイントにおけるR&D活動と技術展望について」、日本ペイントHDの小畑裕作R&D本部長が「日本ペイントHDグループにおける高機能塗料開発」と題して特別講演を行った。
日本塗装時報第2051号掲載予定