
昭和会(東京、小柳心弥会長)の第55期通常総会は2月21日、第一ホテル東京で開かれた。
冨田康博副会長の司会で開会。小柳会長は「昨年、4人の新しい会員が増えた。数年前から会員増強を目指してきたが、その結果が少しずつ出てきたではないかと思っている。様々な会員を増やすことで、新しい考えを学ぶことができ、その考えをさらに伝えることで、昭和会の輪が広がっていくのではないかと思う。
分科会は前回『塗装店におけるブランディング』をテーマに取り組んだ。QRコードを使って会場でアンケートを取ったり、発表のスライドを配布せずダウンロードにするなど、新しいかたちで進めた。発表会の当初はブランディングをどのように作るのかと考えていたが、分科会に参加するにつれ『いま自社にある強みをどのようにブランディングすればいいか』と考えるようになった。改めて自社のことを確認できたことに感謝している。
今回の分科会は『年代別コミュニケーションの取り方』をテーマにしている。世代間ギャップを確認し、昭和会会員の性格診断も行った。社員を想定したロールプレイングも実施した。ロールプレイングでは若手社員に対して、どのように対応していけば良いのか、いろいろ議論した。大変面白い内容で、今後の展開を楽しみにしている。分科会を通じて感じたことは、分科会が『気づき』になることである。改めて自社や自分のことに『気づく』ことができ、今後につながるものと思っている。お忙しい中、分科会ほか各事業に参加され、少しでも何か気づくことができると思い、これからも積極的な参加を願っている」とあいさつした。
冨田副会長が令和6年度事業を報告したあと、中村郷太副会長が分科会・研修部会の活動状況を報告。事務局から令和6年度経営分科会(川﨑拓哉委員長)の中間報告が行われた。
◇
経営分科会の今年度のテーマ「年代別コミュニケーションの取り方」の主旨は次の通り。
「現在、人手不足が慢性化している中で、各社努力し雇用した人材も数年経つと退職してしまうことがありる。なぜ続かないのか、自問自答することが多いと聞く」
「未来を担っていく存在である若手に対して、『若い子は昔と違って変わっている』と一言で片づけるのではなく、友好的なコミュニケーション手段を学び、現在不足している部分を改善し、補い、双方にとって働きやすい職場環境を実現する『報連相』がしやすく、風通しの良い会社にしていきたい」
「本年度の分科会はすでに第6回まで実施した。今後、前半部ではコミュニケーションについて、世代別のコミュニケーションの取り方をアンケートを実施しながら進めてきた。川﨑委員長によると、必要となるコミュニケーションは企業より、対個人、一対一のコミュニケーションであるとしており、6月の分科会発表会での詳細な報告を楽しみにされたい」