大日本塗料 2026中計を発表 26年度営業益80億円目指す
大日本塗料
大日本塗料（里隆幸社長）は５月16日、東京都内でアナリスト向け決算説明会を開いた。その席上、今年度を初年度とする２０２６中期経営計画を発表した。同社では創立１００周年となる２ ０ ２ ９ 年度に向けたビジョンを明確化。財務目標として、連結売上高１０００億円、営業利益１００億円、ＤＯＥ（株主資本配当率）５％以上、ＲＯＥ（自己資本利益率）８％程度を目指す。
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この「ビジョン２０２９」の実現に向け、２０２６中計では、同社のマテリアリティ（重要課題）を再定義し、事業戦略と基盤の進化を図るため、①成長市場と先駆的領域への注力②外部リソースの獲得・活用による事業基盤の拡大③人材及び事業活動の全社最適化―の３基本方針を設定した。 既存事業は市場環境を見据えた有機的成長を、新たな市場へは成長ドライバを育成・探索する。グループ内各事業を４つのカテゴリー（現状規模を維持、成長ドライバ、計画的縮小、キャッシュ創出の維持向上）に分類。成長ドライバである建築用塗料、海外市場、インク、分散技術、ＵＶランプなどには積極的に投資する。
財務戦略としては、２０２６年度時点で売上高８００億円、営業利益80億円を目指す。内訳は▽国内塗料は新規事業の強化・育成既存事業の有機的成長を図り、46億円の増収、14億円の増益▽海外塗料は非日系顧客の取引拡大や中国事業の整理で19億円の増収、５億円の増益▽照明機器は新規事業の強化・育成および既存事業の有機的成長により13億円の増収、１億円の増益▽蛍光色材・その他は３億円の増収、１億円の増益▽外部リソース獲得（Ｍ＆Ａなど）で10億円の増益―を見込む。 株主還元方針では、長期安定的な配当を目指し、２０２６年度にＤＯＥ ３ ％ 到達を目標にする。
日本塗装時報第2094号（2024年6月18日号）掲載記事
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