塗料メーカー各社の2024年3月期決算(5)中国塗料
中国塗料は大幅増収増益 新造船・修繕船向けが好調
中国塗料の2024年3月期連結決算は、売上高1161億74百万円(前の期比16・8%増)、販売量の増加や価格の適正化により増加。営業利益121億85百万円(同213・5%増)、経常利益130億25百万円(同199・4%増)、純利益98億92百万円(同157・0%増)。
新造船向けは中国や韓国が好調で増収。修繕船向けは燃費規制や環境対応などで世界的に高性能船底防汚塗料へのニーズが高まる中、欧州や国内を中心に販売価格の改定や高付加価値製品の販売が順調に推移した。工業塗料分野は国内や東南アジアにおける重防食塗料の販売が堅調に推移したが、国内の建材用塗料の落ち込みをカバーできず横ばい。 コンテナ用塗料は中国市場の縮小傾向が継続する中、低採算案件の受注抑制を行い減収。
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日本の売上高は405億80百万円(同9・2%増)、セグメント利益は19億57百万円。中国の売上高は199億50百万円(同22・7%増)、利益は31億7百万円(同812・6%増)。 韓国の売上高は118億76百万円(同48・9%増)、利益は7億80百万円。東南アジアの売上高は170億81百万円(同9・2%増)、利益は29億84百万円(同36・9%増)。欧州・米国の売上高は266億85百万円(同18・8%増)。利益は16 億61百万円(同150・3%増)。
2025年3月期の予想は、売上高1200億円(前期比3・3%増)、営業利益120億円(同1・5%減)、経常利益125億円(同4・0%減)、純利益100億円(同1・1%増)、1株年間配当金81円(1円増配)。
日本塗装時報第2052号(2021年6月18日号)掲載記事
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