木暮氏が建築塗料・塗装セミナーで講演
日本塗装工業会
難作業だった国宝の改修
富岡製糸場・西置繭所の保存整備工事
製販装3団体で構成する塗料塗装普及委員会は2月7日、「2021年度建築塗料・塗装セミナー」をウェブ配信方式で開いた。その中で、世界遺産である「富岡製糸場」の国宝・西置繭所(にしおきまゆしょ)の保存整備工事を担当した、日本塗装工業会技術委員会元副委員長の木暮実氏がその概要について講演した。同工事は既存塗膜の塗料片の調査・分析から始まり、国宝を傷つけないよう極めて慎重に剥離作業を進め、かつてない難しいリニューアル工事となった。
西置繭所は足かけ6年にわたる保存整備工事を終え、令和2年10月3日から一般公開した。また、新たに1階に整備した多目的ホールは、補強用の鉄骨を骨組みに壁と天井をガラス張りにして国宝を体感できる構造とし、今年4月1日より有料貸し出しを始める。
・旧塗膜の分析結果 亜鉛化合物が中心
・作業服にも留意 慎重に剥離作業
・シンナー使わず プリマ油を利用
日本塗装時報第2062号掲載記事
この記事は「日本塗装時報」2062号(2022年2月18日発刊)の掲載記事から一部抜粋したものです。全文は「日本塗装時報」に掲載しています。(年間購読の申し込みは→年間購読のご案内)