菊水化学工業 光触媒で空気を殺菌 クラスター対策装置発売
菊水化学工業
病院・飲食店等のクラスター対策に
菊水化学工業(名古屋市、山口均社長)は8月17日、化学素材メーカーの幸成商事と共同で、酸化チタンの光触媒作用を用いたクラスター対策用空気殺菌装置「ラジカルバスターV1」を発売した。
菊水化学工業が販売元となり、新型コロナウイルスのクラスター対策が求められる国内の病院、介護施設、飲食店、スポーツジムなどに向けて販売する。
同製品は、酸化チタン粒子がむき出しの状態で付着したチタンボードに、紫外線を照射することで光触媒作用を起こし、多数のラジカル(遊離基)を発生させる装置。ウイルスや菌を含む汚染された空気が同装置を通過する際に、ラジカルが瞬間的にウイルスや菌を攻撃し、空気を清浄化する。
一般的な光触媒技術では、酸化チタンをむき出しの状態でボード化することは難しいとされるが、同装置では塗料の樹脂成分として使われるフッ素樹脂を用いることで、酸化チタンを高濃度で担持させ、空気や水分と接触することを可能としている。また、臭気成分を分解し、無臭化することも可能で、タバコ臭、衣類などの生乾きの臭い、焼き肉の臭いなどの消臭にも効果がある。
本体外形寸法は、幅350×高500×奥行200ミリ。重量は7・5kg。価格は1台17万5千円(税抜)。
▶ ラジカルバスターV1(菊水化学工業 製品紹介ページ)
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日本塗装時報第2042号掲載記事