イサム塗料 東京地区新年会開く
- 2025/1/18
- 企業ニュース


イサム塗料(北村倍章社長)と東京地区イサム会(北原和夫会長)、イサムエラストマー会東日本(矢尾板健会長)、イサム塗料東京支店(齊藤滋治支店長)は1月9日、第一ホテル東京で、新年賀詞交歓会を開催した。
開会にあたり北原会長は「自動車補修用塗料の需要は減少気味で、加えて後継者、人材不足により厳しい環境が予想される。今年の干支の蛇は脱皮を生かして成長し、再生を象徴するといわれている。停滞から脱皮し、新しく成長する1年になることを期待している」とあいさつ。
矢尾板会長は「当会は設立後長い歴史を持つが、アクリルゴムがなかなか認知されなかった。しかし、令和4年に国交省の改修仕様に初めて記載された。建物の長寿命化に寄与するアクリルゴムの優位性を発揮できる時代が来たと思う。今後、人材育成のため、アクリルゴムの技能検定に力を入れ、良い材料で良い施工をすることを目標に今年は頑張りたい」と述べた。
北村社長が新年のあいさつ(別項)を述べたあと、2025年の経営スローガンを全員で唱和した。
「人材育成に注力を」
北村社長あいさつ
原材料価格の高騰により、昨年秋には価格改定を行い、ご協力いただいた。価格改定は単なる負担増ではなく、業界全体の価値向上につながるものであると確信している。製・販・装が一体となり、適正な価格を維持することで、より高品質な製品サービスをお客様にお届けできる。我々の価値を高め、それが信頼性と持続可能な発展に寄与するものと考えている。
昨年を振り返ると、自動車メーカーの不正認証問題で販売不振が続き、自動車補修業界も大きな影響を受けた。今年は自動車業界再編の波が再加速し、我々の業界にも大きな影響を及ぼすと予想している。
大きな変革に対し、我々の活動も、お客様一人ひとりのニーズに真摯に向き合い、スピード感を持ってより良いサービスを提供していくことが大事である。そのような思いを込めて今年のスローガンを「顧客の立場で考えよう」「笑顔と感謝で即座に対応」とした。
社員一同、お客様の「困った」に対し、塗料・塗装を通じて問題解決を提供できるよう努めたい。また、人材育成に最大の力を注ぎ、より良いサービスの提供を全員一丸でできるよう努力したい。
製品面では、地球環境への負荷低減だけでなく、労働安全衛生や人材育成などの労働環境、地域社会への貢献や共生などの社会環境が注目されユーザーの意識も変化している。
水性ベースコートでは発売2年目の『クロノスHD』、20年以上の実績を持つ『アクアスドライ』の新規導入が順調に進んでいる。1液ベースコート『ハイアートNext』は作業性の良さを評価いただき、大きく伸ばすことができた。この勢いをさらに加速させるべく、今年は他社からの切り替えに最大限注力していく方針である。
特約店向けのウェブ発注システム『イサムWebOrder』は、お陰様で注文の約30%を移行できている。物流業界の人手不足が深刻化する中、商品の配送締め切り時刻の繰り上がりが予想される。従来の電話やFAXと、ウェブ注文で締め切り時刻に差がつくことになる。皆様は早い段階でウェブ注文への切り替えをお勧めしたい。
今年も引き続き皆様と連携を深め、より良い製品づくりとサービスづくりにまい進する所存である。