エスケー 環境対応型水系剥離剤「ハクリタイトエコST」を開発
エスケー化研
使用者の安全性・健康に配慮
エスケー化研は、周辺環境への影響や使用者の安全性・健康に配慮した、環境対応型水系剥離剤「ハクリタイトエコST」を開発した。
従来、鋼構造物の旧塗膜の剥離作業はブラスト工法により行われてきたが、旧塗膜に使用されていたPCBや鉛・クロムといった有害物質が粉塵化して飛散するため、環境への影響や人体への健康有害性が問題になっている。
そのため、剥離剤を使用した塗膜除去工法の採用が増えており、現在では、非塩素系剥離剤が需要を伸ばしている。ただ、従来の非塩素系剥離剤は、剥離性能が劣るなどの問題があった。
「ハクリタイトエコST」は、健康障害を発生させる特定化学物質を含有しない水系剥離剤のため、臭気も少なく、また土木鋼構造物用塗膜剥離剤ガイドライン案による生分解性、魚毒性等の安全性に関する性能試験の基準を大きく上回っている。
剥離性能は従来の非塩素系剥離剤と比べて旧塗膜への浸透効果に優れ、塗膜を効率よく膨潤、軟化させる。ローラー、吹付け、刷毛によって塗装が可能で、たれにくく、垂直面に塗装しても均一な剥離効果が得られる。
人手不足が社会問題化し、働き方改革が叫ばれている中、作業者の安全性や健康への配慮、作業性の向上は一層重要性を増しており、同社では鋼構造物塗装作業の環境改善の一助となるものと期待している。
特長は▽剥離性能▽作業性▽環境配慮・安全性。荷姿は16㎏。
日本塗装時報第2029号掲載記事