関西ペイントの漆喰製品 新型コロナウイルスへの効果確認

関西ペイントの漆喰塗料 5分で新型コロナを不活化 長崎大との共同実験で確認

関西ペイント

 関西ペイント(大阪市中央区、毛利訓士社長)は10月5日、都内で記者会見を開き、同社の漆喰塗料が新型コロナウイルス(SARS・CoV・2)に対し、5分間の接触で99・9%以上の不活化効果があることを確認した、と発表した。

毛利 訓士 社長(左)と 安田二朗教授

 同実験は、ウイルス研究分野の第一人者である長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授と共同で実施したもの。新型コロナウイルスに関わる実験を行うためには、①「バイオセーフティレベル3」の実験施設②実験用の新型コロナウイルス③同ウイルスを扱う資格―の3点が必要となるため、これまで新型コロナウイルスを用いて抗ウイルス対策商材の効果を検証することは難しいとされてきた。

記者会見の模様(zoom)

「感染症対策技術開発事業」にも採用

 同社ではこれまでに、消臭・抗菌・抗ウイルス効果のある製品として、▽建築用漆喰塗料「アレスシックイ」▽フィルムや不織布などにも適用可能なフレキシブル(弾性)漆喰塗料「アレスシックイモンティアート」▽貼るタイプの「接触感染対策シリーズ」(テープ、シート)を発売。その効果が認められ、日本医療開発機構(AMED)が中心となって行っている令和2年度「感染症対策技術開発事業」で、ダンボール製ケアユニットの内面に漆喰シートが採用された。

会見会場に展示された接触感染対策テープ

各種関連商品含め売上目標は30億円

今後の展開として、11月には病院などの玄関・トイレ床用「抗ウイルス・抗菌マット」の上市を予定。他にも、漆喰をコーティングした製品として、▽マスクケース▽防災用簡易トイレ・簡易ベッド(ダンボール製)▽医療用漆喰ペーパー(紹介状などに使用)▽フェイスシールド▽マウスカバーなどを商品化する。将来的な売上目標として30億円を見込んでいる。

日本塗装時報第2043号掲載記事

▶ 関西ペイント「接触感染対策シリーズ」※別ウィンドウで開きます
▶ 漆喰塗料「アレスシックイ 」

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