グッド・ペインティング・カラー 12作品の色彩設計者を表彰
- 2025/1/18
- 団体・組合
12作品の色彩設計者を表彰
製・販・装3団体の共催による環境色彩コンペティション、第27回グッド・ペインティング・カラー(同実行委員会主催)の表彰式は1月8日午前、東京・ホテルニューオータニで行われた。
主催者を代表して若月雄一郎日本塗料工業会会長があいさつ。次に清元秀実行委員長が審査経過を報告。入賞した4部門12作品の色彩設計者を表彰した。
赤木重文審査委員長が講評を述べたあと、受賞者を代表して、新築部門最優秀賞を受賞した小田裕司氏(安井建築設計事務所)が謝辞を述べた。
病棟を塗装で仕上げ 優しい風合いを実現 小田氏の謝辞
今回、賞をいただいた杏和会阪南病院は、日本の精神科医療をリードできるような新しい精神科病院として建築されることになった。我々設計者としても大変やりがいのある仕事となった。
建物は135床の精神科専用病棟で、9割が閉鎖病棟になっている。そのため、患者さんのプライバシーを確保しながら、開かれた病棟環境を実現することを目指した。
外装仕上げは、コスト、バランスなどを考え、計画の当初から塗装仕上げを想定していた。耐久性、防汚性、意匠性に優れ、自然素材との親和性ということを考慮し、今回は左官調の塗装仕上げを採用した。
自然素材と塗装仕上げの風合いによって、建物全体の一体感があるような外観を目指した。
結果として、自然素材と塗装仕上げ特有のやさしい風合いが調和し、これまでにない雰囲気の精神科病院が実現できたのではないかと思う。
今回の受賞は私にとっても励みになり、また思い出に残る機会になった。今回の受賞を糧として、今後も設計活動にまい進したい。