東大と日ペHD、産学協創を第2期へ AI活用で環境負荷低減

 東京大学と日本ペイントホールディングスは、2020年から開始した産学協創協定を更新し、2025年10月から第2期となる社会連携講座を開設する。第1期での抗ウイルス技術開発などの成果を基盤に、新フェーズでは生成AIを駆使した環境配慮型製品の開発や人材育成を主眼に置く。

 第2期では日本ペイントが蓄積してきた膨大な研究開発データと、東大の最先端AI基盤モデルの融合を図る。データの体系化や実験の自動化を図る「Lab-in-the-loop」を推進し、VOC(揮発性有機化合物)や二酸化炭素排出量の削減など、社会課題の解決をスピードアップさせる。製品のライフサイクル全体を見据えた環境負荷低減を目指す。

 また、人材交流も深化させる。企業からの博士号取得やリスキリング支援に加え、工学以外の幅広い学術知見を取り入れるラウンドテーブルやシンポジウムを計画。産学の垣根を超えた教育プロセスの確立を狙う。

 協定期間は2028年12月まで。材料探索など科学研究におけるプロセスを自動化する「AI for Science」を実装し、塗料・コーティング技術による持続可能な社会の実現を加速させる。

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