日塗装 第26回全国建築塗装技能競技大会(2)
日本塗装工業会

全国建築塗装技能競技大会表彰式
日本塗装工業会第26回全国建築塗装技能競技大会のフィナーレを飾る表彰式は10月17日午後3時から、競技会場隣の北九州国際会議場で開かれた。
[ignore]
木下顕ブロック理事が開会の辞を述べたあと、北原会長は「選手の皆さんは今日の結果にかかわらず、特訓を重ねるなどの努力をされたことが大事だということを実感していただきたい。普段やったことのない意匠性の塗装や自由課題に悪戦苦闘されたことと思うが、その苦労を今後に生かしていただきたい。地元に帰ってから、ここで学んだことをぜひ仲間に伝えてほしい」とあいさつ。
長谷川秀樹審査委員長は「自由課題や木目描きは普段なかなかやらない作業だが、あえてこれらの課題を設定し、皆さんの技を見せていただくことにした。北原会長が言われたように、事前の準備、特別の努力をしないと何もできない。今回、44人の選手が時間内に本当に大きな成果を残されたことに敬意を表したい。
A課題は、下地から仕上げまで1日で仕上げるというスピード感を持った課題であったが、全員1日目に終えることができた。塗装の職人として、スピード感あふれるカッコよさを追求し、皆さん本当にきれいに仕上げていただいた。
B課題は三六の大きな面にパテ、コテで平滑に下地をつくっていく下地処理である。塗装の特長である自由性を大切にした課題だったが、これも皆さんきちんと仕上げていただいた。
単層弾性は普段されていると思うが、オレンジ色を平滑にきれいに仕上げるのは難しく、慣れ不慣れが影響したのか得点に差がついた。 木目描きは、従来のフレックスコートから日本ペイントのEMOに変更した。塗装の自由な発想と自由な技量が出せたと思う。
C課題は、発想を含めて自由な成果を出していただいたと思う。特に色づかい、独創性などで塗装の魅力を来場者にアピールできた。 全体的には時間内に終わらせることが現場でも生きる作業である。与えられた工期、時間の中で仕上げていくことが大切である。
今回の大会のテーマである『繋ごう技能の襷(たすき)』の通り、身に付けた技能は皆さんだけの技能ではなく、支えてくれたそれぞれの地域、支部の後援、後押しの賜物である。選手の皆さんは地元に帰ってまた新しい人につないでいくことにより、塗装の魅力を全国に伝えていく―それが本大会の意義でもある。選手の皆さんは2日間、大変なプレッシャーがあったと思うが、これを貴重な経験にしてこれからも現場で塗装技能をより広げ、頑張っていただきたい」と審査講評を述べた。
表彰式に移り、各賞の入賞選手に賞状と記念品を手渡した。また材料提供に協力した関西ペイント、日本ペイント、メーコー、大塚刷毛製造の各社に北原会長から感謝状を贈呈した。来賓の松尾統章福岡県議会議員らが祝辞を述べ、永田好一副会長の閉会の辞で締めくくった。
[/ignore]
各賞の受賞者 各賞の受賞者は次の通り。(氏名、支部、所属事業所)
【内閣総理大臣賞】辰田英正、福岡・㈲友栄
【国土交通大臣賞】牧垣隆、東京・佐藤興業㈱
【厚生労働大臣賞】貝瀬哲、熊本・㈱西山塗装
【国土交通省土地・建設産業局長賞】山岡一裕、熊本・㈲光塗装店
【厚生労働省人材開発統括官賞】山本修二、三重・㈱庄栄
【福岡県知事賞】横川宏晃、福岡・㈲友栄
【北九州市長賞】大河道春、愛媛・㈱ニコー
【中央職業能力開発協会会長賞】知花守、沖縄・㈲沖塗工業
【日本塗料工業会会長賞】栗原貴宏、和歌山・栗原塗装
【日本塗料商業組合理事長賞】加賀美哲也、山梨・㈲加賀美塗装店
【日本建築仕上材工業会会長賞】髙橋将太、東京・㈱石合塗装店
【日本塗装工業会会長賞】橋本雅臣、高知・㈱和泉塗装 部門賞の部

【自由仕上げ審査員評価部門】大河道春
【自由仕上げ一般来場者評価部門】山岡一裕、熊本・㈲光塗装店
【つや有り合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ】牧垣隆
【下地作業パテ平滑仕上げ】辰田英正
【木目調仕上げ】貝瀬哲
【防水形外装薄塗材E(単層弾性)ローラー塗り仕上げ】横川宏晃

【調色】貝瀬哲 特別賞の部
【福岡銀行賞】國生力也、鹿児島・㈱市坪建装
【西日本シティ銀行賞】木寺俊文、長崎・㈱デバタ
【北九州銀行賞】内藤総太朗、島根・㈱石西塗装店
【毎日新聞社賞】恩田大資、東京・佐藤興業㈱
【NHK北九州放送局賞】上浦秀彦、広島・㈱ゼンヤ
【FBS福岡放送賞】伊藤日出人、山形・㈲ツチヤ塗装
【福岡県中小企業中央会賞】中嶋薫、群馬・中嶋塗装工業㈱
日本塗装時報第2030号掲載記事