関ペ 減収だが純利益6%増

関ペ 減収だが純利益6%増 国内外で自動車用が低調

関西ペイント

 関西ペイントの2020年3月期連結決算は、売上高4068億86百万円(前年同期比4・8%減)、営業利益315億10百万円(同2・5%減)、経常利益348億74百万円(同0・1%増)、純利益184億77百万円(同6・2%増)。

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 経常利益は為替差損が増加したが、持分法投資利益が増加。純利益は、アフリカでのれんの一時償却を行った一方、中東事業会社の株式譲渡、関係会社株式売却益を計上したほか、前年度の債務保証損失引当金がなくなり増益になった。

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 日本国内の売上高は1550億78百万円(同2・7%減)。自動車新車分野は自動車生産台数の減少により前年を下回った。工業分野も自動車部品向けや産業機械向け塗料などが下期に入り低調に推移した。建築分野及び防食分野は市況が堅調に推移し微増。船舶分野は、修繕船を中心に回復が見られたが、前年を下回った。自動車補修用は、市況が低調で前年を下回った。

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 インドの売上高は816億97百万円(同6・0%減)。自動車分野は自動車生産台数が前年を大幅に下回り減少した。建築分野は需要拡大が継続し、前年を上回った。

 アジアの売上高は601億76百万円(同5・7%減)。中国では自動車用塗料分野は低調で、工業分野も建設機械向け塗料の需要が減少した。インドネシア、タイも自動車生産台数減少の影響を受けた。アフリカの売上高は357億42百万円(同9・4%減)。通貨安や価格競争の激化が収益を圧迫した。欧州の売上高は681億68百万円(同5・2%減)。トルコは現地通貨ベースでの売上は伸びたが、通貨安が影響。建築分野での需要の低迷が継続しているが、持分法投資利益は増加した。

 通期の予想は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が多岐に渡り、現時点では未定。

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日本塗装時報第2038号掲載記事

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