省工程塩害対策システム　日ぺが「ダンジオーラ」発売

　日本ペイントは、重防食用分野で、さび面対応弱溶剤形高遮断性変性エポキシ樹脂下塗り塗料「ダンジオーラＥ下塗」、高遮断性塗料用弱溶剤厚膜形ウレタン樹脂上塗り塗料「ダンジオーラＵ上塗ＨＢ」の２製品を発売した。

　塗り替え周期延長とコスト低減への貢献を目指し開発した省工程塩害対策システム。下塗り塗料には山下正人氏（京都マテリアルズ社長、大阪大学招聘教授）と協働開発した、「高防食高遮断・さび転換機能・残存塩分適性技術」が採用されている。

　水や酸素、塩分等の腐食因子が透過しにくい塗膜構造を実現。経時で透過してきた水蒸気に特殊顔料が溶出することで、その成分が樹脂と疑似的に結びつき、緻密な塗膜となることで腐食因子の透過をさらに抑制する。加えて、経時により、塗装初期の状態よりも遮断性が向上する技術が採用され、塗り替え周期の延長を実現する。

　素地調整でさびを除去しきれない環境でも早期にさびを安定構造に変化させ、優れた防食性を発揮する。

　さび安定構造化のプロセスでは、残存塩分も同時に取り込まれることで、残存塩分の許容量が大幅に拡大した。

　従来、塩害仕様では４工程が主流だったが、同システムは２工程に削減できる。下塗り１回塗りで、２回塗りと同等の効果を発揮し、さらに上塗りを厚膜化することで中塗り工程を削減する。

【容量】ダンジオーラＥ下塗20kgセット(塗料液19kg・硬化剤１kg）▽同Ū上塗ＨＢ13・５kgセット（塗料液12kg・硬化剤１・５kg）。

【色相】ダンジオーラＥ下塗ホワイト、グレー、同Ｕ上塗ＨＢ各色。

　詳細はこちら。

関連記事

PIA「ジャンボローラー」４月発売

関西ペイントが新しい意匠性外装工法　「メタルフォースグランス｣

関ペ「耐火テクト」に新工法　工場塗装が可能に

アイカ工業「クライマテリア」に新意匠

水谷ペイントがＷＥＢ新製品発表会「ナノテクシリーズ」など紹介

ピックアップ記事

日本塗装時報　最新号掲載記事

PR

アーカイブ

「日本塗装時報」公式ウェブサイト

全国塗装業界の動静・業界団体の活動状況を発信