NPACと内浜化成 型内塗装外装部品の量産を開始 国内で初めてレクサスLMに採用

レクサスLM(左)と型内塗装を用いたピラー部品

 自動車向け熱可塑性樹脂大型外装部品の型内塗装(インモールドコーティング)技術を使用したピラー部品が、国内で初めてトヨタ自動車の「レクサスLM」に採用されることが決まった。

 同技術は日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)と内浜化成が開発。部品生産は今月から開始され、量産車へ搭載される。

 両社が開発した型内塗装技術は、樹脂成形と表面塗装を一工程で行う方法で、従来の塗装ブースや乾燥炉が不要になり、工程を短縮するほか、CO2の排出量を60%削減する。NPACが開発した無溶剤型塗料は、99%以上のVOC削減を実現した。

 今回量産が開始される「レクサスLM」のピラー部品は、車両の窓ガラスと一体化する構造のため、特にデザイン性と耐久性が求められる重要な部位。高級車への採用にあたっては、高い表面平滑性を実現し、美しい外観を付与しながら、VOC排出量の削減に役立つ、型内塗装技術が高く評価された。

 両社では今後、幾何学模様やエンボス調加工など繊細なデザインを施した製品や、多彩なカラーバリエーションをラインナップに加えることを検討していく。

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