日ペHD 早大らとMR流体を共同開発 ロボット制御などに応用可能
日本ペイントホールディングス
長期貯蔵可能な定性有するMR流体
日本ペイントホールディングスは、早稲田大学理工学術院総合研究所、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と共同で、長期貯蔵でも沈降しない、高い定性を持つ磁気粘弾性流体(MR流体)を開発した。
同社では、これまで塗料分野で培ってきた、顔料などの微粒子の分散方法や、安定化技術の知見を同技術に活かした。MR流体は、外部から磁力を掛けることで、さまざまな動きを制御することができる流体。車両のブレーキや制震機、ロボットなどの機械制御技術に応用できる。
具体的には、回転、制動、減速機、水・油圧アクチュエーター、免震ダンパーなどへの応用が検討されており、車両のブレーキなどの制御に使った場合、装置を簡素化できる。
今後、産業機械向けに最適化させた、新たなMR流体の商品化に向けた開発を進める。
日本塗装時報第2036号掲載記事