大同塗料 コンクリート塩害対策で新たな防食工法を共同開発

大同塗料 コンクリート塩害対策で新たな防食工法を共同開発「アクアシール1400AR」

大同塗料/中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京

大同塗料「アクアシール1400AR」カタログより引用

 大同塗料とNEXCO中日本のグループ会社、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京は、コンクリート表面に塗布することで鉄筋腐食を抑制できる「アクアシール防錆剤プラス」を共同で開発した。

 表面被覆工法は、既に浸透した塩化物イオンなどに対しては効果がなく、またコンクリート表面が被覆されるため、表面の点検が困難になるなどの問題があった。このため、表面を覆わずに外部からの塩化物イオンや水の浸入を抑制することが可能な、シラン・シロキサン系の表面含浸材に着目。浸透性防錆剤が鉄筋近くまで浸透し、鉄筋周囲に防水性の膜を形成することで鉄筋腐食を抑制するとともに、コンクリート表面の状態確認が可能になった。

 効果検証の結果、同製品を塗布した試験体では鉄筋の腐食は認められず、高い鉄筋腐食抑制効果が確認できた。今後、適用条件を整理した上で、既設コンクリート構造物での幅広い展開を目指す。

大同塗料「アクアシール1400AR」カタログ
https://www.aquaseal.jp/products/pdf/1400AR.pdf

日本塗装時報第2069号掲載記事

この記事は「日本塗装時報」2069号(2022年8月18日発刊)の掲載記事から一部抜粋したものです。全文は「日本塗装時報」に掲載しています。(年間購読の申し込みは→年間購読のご案内

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