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|日本ペイント 府立今宮工科高との産学連携成果を発表
日本ペイント
PR広告・トイレ改装など5課題研究
日本ペイント(喜田益夫社長、東京都品川区)は1月26日、昨年3月に締結した大阪府立今宮工科高等学校グラフィックデザイン系(以下、G系)との産学連携協定に基づく連携教育の成果を、G系3年生による課題研究発表会内で披露した。 同社の指導により実施した5つのプロジェクトのうち、「PR広告プロジェクト」チームが制作した「ニッペパーフェクトインテリアエアークリーン」の宣伝ポスターおよびデジタルサイネージが、2月中旬から期間限定で府内公共交通機関駅構内に掲示される。
生徒を「外部企画チーム」と位置付け
この取り組みは、大阪府よりPBL(問題解決型学習)導入モデル校に指定された同校のデザイン教育に協力することで、実社会に近い魅力ある産業教育の実現を目指すもの。G系3年生のうちプロジェクトデザイン班の生徒14人を同社の「外部企画チーム」と位置付け、年間を通じて同社製品を使用した事業を企画・実行。7月14日から月1回を目安に同社社員および外部アドバイザーが授業に加わり、マーケティング、プレゼンテーション、色彩プラン作成、塗装施工などを指導した。
コロナ禍でも諦めずユニークな企画を提案
今回実施したプロジェクトは、▽各階にある教室を分かりやすく表示する「実習棟リニューアルプロジェクト」▽女子高生が理想とするトイレを塗料の力で実現する「JKによるJKのためのトイレ改装大作戦」、コロナ禍の小学生の思い出づくりに協力する「消毒液スタンド製作イベント」「卒業アルバムに新しい1ページを」▽日ペ製品を宣伝する「PR広告プロジェクト」の5件。
企画段階では「塗料で洋服をリメイクするイベントをやりたい」「抗菌塗料をコロナで困っている飲食店の壁に塗りたい」など、ユニークな提案もあったが、新型コロナウルス感染症拡大の影響により、実行可能なイベントへの変更を余儀なくされた。
女子高生の感性でトイレを塗り替え
消臭効果に驚く生徒も
女子トイレを改装したチームは、まず全学年の女子生徒を対象に理想の女子トイレについてのアンケートを実施。清潔感が足りないという意見が多かったことから、青と白の塗料を使って、壁には心が落ち着くといわれるホルスタイン柄、ドアには一筆書きで花の模様を描き、落ち着いた空間を演出した。
消臭・抗菌などの機能を有する同社製品(ニッペ・パーフェクトインテリアエアークリーン)を用いることで見た目を改善しただけでなく、トイレ特有の臭いを除去。ある生徒は「何も塗られていない時には臭いと思ったが、塗り終わった頃には臭いがなくなり塗料の消臭効果に驚いた」と話した。
「エアークリーン」の広告を制作
また、PR広告を制作したチームは、「エアークリーン」の持つ機能と、コロナ禍で高校生が願う「安心・安全」への思いを盛り込んだポスターとデジタルサイネージ広告を企画。出演する生徒やその保護者に掲載の許諾を取ることに始まり、写真の撮影・加工、デザイン、コピー制作など膨大な作業を地道にこなした。
社員らとともに生徒の指導にあたった井上翔一教諭は「途中、提案に対してのダメ出しはあったが、生徒たちは最後まで諦めずに、自分たちの力だけで提案を続けた。最終的にすべての企画を受け入れてくれたことに感謝している」とコメント。
総評として広報部コーポレートマーケティンググループの池田真琴氏は「生徒たちがわれわれが思い浮かばないような研究課題をそれぞれに考え、実施していたことに驚いた。当社はこの3月14日に創立140周年を迎えるが、このような節目の年に出会えたのも何かの縁だろう。卒業後もこうした経験に加え、当社や塗料のことなども思い出してほしい」と語った。
プロジェクト内で製作したPR広告の掲載日程は次の通り。
【デジタルサイネージ】▽日程=2月15日~21日▽場所=大阪メトロ御堂筋線梅田駅、北改札外・中改札外コンコースビジョン
【ポスター】▽日程=未定▽場所=JR新今宮駅、大阪メトロ御堂筋線・堺筋線動物園前駅
▶ 大阪府立今宮工科高等学校 公式サイト
▶ ニッペ・パーフェクトインテリアエアークリーン
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日本塗装時報第2048号掲載記事