大塗装ら3団体合同安全大会 パラ陸上日本代表選手が講演
- 2024/12/14
- 団体・組合
大阪府塗装工業協同組合と日本塗装工業会大阪府支部、大阪府塗装技能士会の3団体は12月4日、マイドームおおさかで、合同安全大会を開催した。 開会にあたり小掠武志大阪府塗装工業協同組合理事長は「今年も友好2団体のご協力で合同による安全大会を開催できた。講師には労災事故からわずか2年でパラ陸上日本代表になられた方、建災防の技術管理部安全管理士として研修会等で活躍されている方をお招きした。『明日から元気を出して頑張ろう』と実感していただける会になることを期待している」とあいさつした。
第一部では、中西麻耶氏が「あきらめない心」と題して講演した。中西氏は中高校ではソフトテニスの選手として活躍していたが、就職した塗装会社の現場での事故で膝から下を切断。事故後は陸上競技に転向し、わずか1年の義足トレーニングで100、200メートル走の日本記録を樹立した。
2008年の北京に出場したが、世界とのレベルの差を感じ、渡米してアル・ジョイナーコーチの指導を受けた。その後、2回連続でパラリンピックに出場。2019年の世界パラ陸上大会では走り幅跳び競技で金メダルを獲得している。
中西氏は事故後、足を温存するか、切断してスポーツを続けるか迷ったことや、全く英語もできないのに渡米してトレーニングを受けたことなど、波乱に満ちた半生を振り返り「努力は報われるためにするのではなく、続けることに意味がある」と語った。
第二部では、福田恵匡建災防安全管理士が「最近の労働災害と防止対策の課題」のテーマで講演。事故の発生事例や規制の動向などを説明した。