国土交通省はこのほど、建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用拡大へ向けた3か年計画(ロードマップ)を公表した。
▽経験・技能に応じた処遇改善▽就業履歴の蓄積と能力評価の拡大▽CCUSを活用した事務作業の効率化・省力化―が柱で、技能者や建設企業がCCUSのメリットを実感できるよう、各種施策を実施する。
「経験・技能に応じた処遇改善」では、本年度中に「技能者を大切にする適正企業」の自主宣言制度(仮称)を創設する。宣言した企業はロゴマークを使用でき、宣言企業の一覧を国交省のホームページなどに掲載する。
さらに、宣言企業に対して表彰、経審での加点、求人・求職情報サイトでの発信、ESG評価への組み込みなどのインセンティブを導入する。令和7年度以降は、より水準の高い取り組みを行う企業の第三者認証制度を構築し、インセンティブを強化する。
「就業履歴の蓄積と能力評価の拡大」では、就業履歴や保有する資格を表示できる技能者アプリを提供。スマホだけで資格者証の情報や建退共ポイントの確認などができるようにする。
「事務作業の効率化」では、安全書類作成システムの入力、施工体制台帳の確認や建退共の積立など、元請・下請の様々な事務作業や現場管理を効率化し、働き方改革に役立てる。