日塗装 基幹技能者活用など共通テーマに 地整とのブロック意見交換会で

加藤憲利会長

 日本塗装工業会(加藤憲利会長)は11月14日、東京・塗装会館で定例記者会見を行った。その中で、全国5ブロックが実施している国交省地方整備局との意見交換会で、共通テーマを設定したことを発表した。今年度は「登録建設塗装基幹技能者の活用」「働き方改革に伴う技能者の適正賃金確保と適正工期の設定の徹底」の2テーマとし、登録基幹技能者の一層の活用に向けたメリットの拡大、工期の延長に伴う契約変更の徹底などを要望していく。

  国交省地整との意見交換会での全国ブロック共通テーマについては松室利幸副会長が説明した。全国10ブロックのうち、5ブロックで建専連と連携して意見交換会を実施している。日塗装では今回初めて共通テーマを設定して取り組むことにしたもの。今回は「登録建設塗装基幹技能者の活用」と「働き方改革に伴う技能者の適正賃金確保と適正工期の設定の徹底」の2テーマを設定した。

 「登録建設塗装基幹技能者の活用」については、現時点でのメリットは▽経審での加点評価(3点)▽総合評価落札方式での評価▽主任技術者要件として位置付け▽CCUS能力評価基準の最高位(レベル4)要件の資格―が挙げられる。これらに加え、認知度の向上と活用の促進、雇用企業の社会的評価を向上させるための広報の強化、および公共工事での配置義務付けを求める。

 「技能者の適正賃金確保と適正工期の設定の徹底」では、前工程の遅れや天候不順などで工期のしわ寄せが仕上げ工事業者に生じているため、元請に対して工期の変更(延長)と工事原価増大に伴う請負金額の変更(増額)を適切に認め、契約変更の徹底を指導するよう要望した。

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