需要の掘り起こしを
大阪府塗装工業協同組合 理事長 川原 貞儀
新年あけましておめでとうございます。
新しい元号「令和」最初の年を皆様には健やかにお迎えされたこととお慶び申し上げます。
[ignore]
昨年も全国各地で、地震、豪雨、台風等の被害が発生しました。年々その被害の大きさに、人間の無力さをつくづく実感してしまいます。こうした災害には、日ごろの備えも大切ですが、迅速な災害復旧が何より重要であり、そうした復旧には建設業の力が求められ、我々塗装に携わる者も、その一翼を担っているものと自負しております。
一方、明るい話題として、特にスポーツ界では、女子プロゴルフの全英女子オープン優勝で、42年ぶりにメジャー制覇した渋野日向子や、秋のラグビーワールドカップ初のベストエイト進出が大きな話題となりました。特にラグビーではONE(ワン)チームという言葉が流行語大賞にも選ばれ、チーム一丸、会社一丸、組織一丸などに言いかえられ、本当に良い言葉が選ばれたと思います。
[/ignore]
さて、建設業界においては、昨年より建設キャリアアップシステム、担い手三法、外国人労働者、働き方改革など、新たな施策が続々と施行されましたが、業界にとって、これらの施策に戸惑うことなく、いかに有効活用して取り組んでいくかが新たなテーマになってくるものと思います。特に昨年の出生数が政府予想より、2年も早く90万人を割り込み、人口減少、少子高齢化に一層の拍車をかける事態となり、建設業界に限らず、働き方改革と相まって、早急に女性や高齢者、外国人労働者の本格的な活用を図っていかなければ、どうにもならない状況になってきました。
今年は東京オリンピックの年ですが、5年後の大阪万博を控え、私ども大阪に本拠を置く協同組合といたしましても、事業の柱は組合員のための需要の掘り起こしであり、いかに組合員に仕事が受注できるかを考え、進めていかねばなりません。そのためにも組合員のために様々な情報の発信を通じ、組織の効率的な運営を図ってまいる所存です。
組合員の皆様、関係者の皆様に幸多き一年になりますことを祈念いたします。
日本塗装時報第2051号掲載予定