日塗商青年部 第3回全国研修交流会開く
日本塗料商業組合青年部
働き方改革への対策テーマに
日本塗料商業組合青年部(富澤浩史会長)の「第3回全国研修交流会」が11月16日、ホテルメルパルク大阪で開かれた。
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開会に先立ち富澤会長は「今回は働き方改革をテーマに、現場でどのような対策が行われているかについて、私たちの同業者から話をうかがう。 先日、ラグビーのワールドカップを観たが、日本チームにはチームが一体となって戦う力と、一人は皆んなのために、皆んなは一人のためにという精神があった。これは私たちの仕事の上でも必要な精神だ。業界が伸びれば個々の会社の売上も伸びていく。
日塗商青年部は設立から3年しか経っておらず、業界に対する取り組みはまだ不十分だ。青年部では今年のスローガンとして融合や協業を意味する『フュージョン』を掲げている。自社だけで行うのではなく、協業することにより、もっと強く、もっと魅力のある業界にできるだろう」とあいさつ。渋谷和伸日塗商専務理事が来賓あいさつを述べた。
続いて講演会に移り、[/ignore]第1部では「ワークライフバランス」をテーマに、長岡塗装店(島根県松江市)常務取締役の古志野純子氏が講演。古志野氏は祖父が創業した長岡塗装店に1983年入社。90年代に従業員が相次いで退職するという事態が発生したことを機に、同氏が中心となって、社員が働き続けられる仕組みの構築や環境づくりを実施した。若年者・高齢者の雇用、社員の出産・育児問題などに取り組んだ結果、8年間退職者無しという成果を挙げた。これにより「第1回子どもと家族を応援する日本功労者表彰・内閣総理大臣表彰」をはじめとする各賞を受賞している。
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第2部では三興塗料(東京都板橋区)の清水雄一郎社長が「事業継承と2代目社長の取り組み」と題して講演。6年前、32歳で先代から事業を継いだ同氏は「志を高く持つ」「仕事を本気でする」など10項目を全社員で取り組む行動指針として掲げ、社員と家族を幸せにする経営を目指している。その成果が認められ、「第8回いたばし働きがいのある会社賞」などを受賞。安価で効果の高い採用活動や女性の営業担当の採用にも取り組んでいる。
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日本塗装時報第2031号掲載記事