日塗装兵庫県支部設立70周年・兵塗装創立60周年 合同記念式典・祝賀会を開催
- 2025/9/24
- 団体・組合

日本塗装工業会兵庫県支部(廣川司支部長)の設立70周年、兵庫県塗装工業協同組合(中西優理事長)の創立60周年を記念し、9月17日午後、神戸市中央区のホテルクラウンパレス神戸で、合同記念式典と祝賀会が開催された。
式典は三宅剛夫副支部長の開会の辞で始まり、中西理事長、廣川支部長があいさつ(別項)。来賓の加田裕之参議員議員、小林拓哉兵庫県産業労働部部長、民部正幸神戸市観光局副局長、加藤憲利日本塗装工業会会長から祝辞が述べられた。
表彰式のあと、受賞者を代表して宮澤健一氏が謝辞を述べ、木ノ下修副理事長の閉会の辞で終了した。
引き続き祝賀会を開き、伊藤泰弘副支部長が開宴の言葉を述べ、西谷慎一兵庫県塗料商業協同組合理事長の発声で乾杯した。和やかに歓談したあと、杉本俊文日本塗装工業会監事による閉宴の言葉で締めくくった。
各種表彰受賞者
【兵庫県知事団体表彰】日本塗装工業会兵庫県支部
【神戸市長表彰】宮澤健一(ミヤザワ)
【兵庫県中小企業団体中央会会長表彰】風間貞宏(風間塗装)
【兵庫県職業能力開発協会会長表彰】酒楽博文(エスティーク)▽伊藤泰弘(伊藤テック)▽中根義将(しらかわ工芸社)
【兵庫県塗装工業協同組合理事長表彰】高山恒夫(高山商店)▽亀岡泰行(アサヒハケ)▽佐野昭太(昭塗)
【日本塗装工業会会長表彰】濱地信之(濱地塗装店)▽風間貞宏(風間塗装)▽小川はるみ(小川塗装)▽宮澤健一(ミヤザワ)
【日本塗装工業会兵庫県支部長表彰】眞岡良光(ヒメトサービス)▽岩田和弘(岩田塗装店)▽山下幸二(千代田レイヤー)
中西理事長のあいさつ

振り返ると、昭和39年7月、中央労働センターにおいて、会員数24名で初代理事長辻村熊雄様のもと設立総会を行い、同年10月に設立許可をいただいた。
『若い塗装技能者養成のための訓練校を作ろう。また、夢の架け橋と言われた明石海峡大橋を我々の手で塗ろう』という大きな夢を持って設立された。
その後、2代目岡理事長、3代目橋本理事長、4代目奥田理事長をはじめ、先輩諸氏の皆様や関係各位のご尽力により、本日の60周年を迎えることができた。
当組合の根幹事業は現在、建築塗装と鋼橋塗装の2種類の検定事業を能力開発協会より委嘱され、実施している。これらの学科・実技講習を通じて、職人の皆さんの能力向上を図り、1級、2級の塗装技能士を業界へ一人でも多く送り出してまいりたい。
また、もう一つの事業として、兵庫県立ものづくり大学校における「ものづくり体験学習」がある。塗装を知らない生徒たちに塗装方法を教え、少しでも塗装業を職業選択の可能性としてもらいたい。
現在、我々を取り巻く状況は、塗装業界だけではなく、建築業界全般の問題として、職方の高齢化、若年労働者の減少、事業継承等の課題が山積している。
当組合も平成8年度には最大83社の組合員を数えていたが、現在42社と半減しているのが現状である。
この先、一層、業界に対して困難な状態が続くものと思われるが、これまでの幾多の困難を乗り越えてきた組合員の皆様の知恵と努力、そして何よりも大事な組合員の団結によって、より明るい展望が開けるものと確信している。
私たち組合は、日本塗装工業会兵庫県支部と協力し、創立70周年、80周年を目指し、頑張っていく所存である。
廣川支部長のあいさつ

当支部は1955年、13社で設立された。歴代の支部長を中心に、先輩方のご尽力により、支部の強固な基礎が築かれてきた。私は支部長に就任して6年目になるが、本部事業を支部会員にお伝えし、逆に支部会員の意見を本部にお伝えしてきた。現在では、特定技能外国人の受け入れ、ペインテナンスキャンペーン、リフォームアワードなどを推進している。また、先週10日、11日には北海道札幌市で全国建築塗装技能競技大会が行われた。そうした本部の行事に兵庫県支部は参加しており、さらに多くの会員が参加するよう努めていきたい。
また、先ほど理事長もお話しされた、県立ものづくり大学校で兵庫県下の中学生を対象にした塗装の体験学習を実施しているほか、神戸市立須磨青陽支援学校で身障者の生徒さんに対して塗装の体験学習を行っている。そうした体験学習などを通じて、塗装技能の伝承と地域社会への貢献を進めていきたい。
結びにあたり、これらを念頭において、80周年に向けて会員一丸となって各行事に取り組んでまいりたい。