
日本塗装工業会(加藤憲利会長)は11月11日午前、東京・塗装会館で記者会見を行い、海外での外国人材確保に向けた説明会の開催や、現在の受入れ状況について説明した。
インドネシアでは10月7日、ジャカルタ市内のブレクサインドネシア本社で「特定技能塗装職種説明会」を開き、日本で働くことに興味があるインドネシア人33人(平均18.8歳)が参加した。
現地の会場には加藤会長ほか、河野敬幸常任理事、若宮昇平副会長、木村彰仁常任理事らが出席。塗装の仕事の概要を動画で説明したあと、刷毛やローラーを使い、塗装作業の模擬実演を行った。
終了後のアンケート結果によると、参加者の82%が説明会に「とても満足」と答えた。
日本で働く場合の期間の希望は「5~10年」(75.8%)が最も多い。
「海外で働く場合に重視すること」は「安心できる住環境や人間関係」(54.5%)が最多で、以下▽高度な技術を習得できる職場(15.2%)▽保険や補償(12.1%)▽給与(9.1%)の順。
「興味のある国」(複数回答)は▽日本(33)▽韓国(13)▽イタリア(4)▽シンガポール(3)▽サウジアラビア(2)など。
「日本について興味のあること」は▽日本の技術やテクノロジー(30.3%)▽安全で衛生的な住環境(24.2%)▽美しい自然や名所(21.2%)▽安全に働ける労働環境(18.2%)▽アニメ・漫画などのカルチャー(6.1%)と回答した。
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同会のまとめによると、会員企業の特定技能在籍者(9月末現在)は、307人(143社)で、2024年の140人(84社)より倍増した。また、技能実習生の在籍状況は、2024年が1404人(316社)で、集計を始めた2017年より右肩上がりに増えている。

記者会見の席上、加藤会長は「日本の労働力不足による損失は16兆円と推測され、今後、外国人や、まだまだ就労者数が少ない女性も含めて、何とかしていかないといけない。我々も関係する国に本部からも出向き、塗装というカテゴリーにどんどん手を挙げていただくように鋭意進めていきたい」と述べた。
全国建築塗装技能競技大会 YouTubeで動画配信
日本塗装工業会は今年9月11、12日、札幌で開催した第28回全国建築塗装技能競技大会の紹介動画を作成、同会のホームページ上で一般公開している。




















