日塗装 トップリーダー育成研修 全国から39人が参加

 日本塗装工業会経営委員会は10月27、28の2日日、京都・ハートンホテル京都で「トップリーダー育成研修2024」を実施した。今回は営業・管理コース(経営後継者、幹部社員、営業・経理担当者など対象)26人、現場コース(職長・現場代理人、現場管理を目指す技能工など対象)13人、合計39人が参加した。

 初日の開講にあたり、木村彰仁常任理事・経営委員長は「この研修はすでに20年以上にわたり、経営委員会のメイン事業として継続してきた。委員会メンバーが寝る間を惜しんで作り上げた様々なカリキュラムが皆様をお迎えする。多くのものを会社に持ち帰ってほしい。参加された皆様どうしがこれから未来に向けてコミュニケーションを深めていただき、同じ仕事を遂行する仲間として歩んでいただくことが一番の目的である」とあいさつ。

 若宮昇平副会長は「今はスマホなどで情報がすぐに得られる時代である。目の前に流れる情報をどう生かすかが求められる時代だと思う。研修の資料は大変な厚さになっているが、これは経営委員の会社経営者が無報酬で自分の経験値に基づいて作り上げた資料である。これ一冊があれば、国交省の入札やマンションの大規模修繕の公募にも参加できるようになる。日塗装ではJACの会員として海外の人材確保に努めている。明日からインドネシアに向かうが、日塗装会員だと特定技能外国人を採用することも可能になる。そのような情報を皆様に発信し、5年、10年先も希望を持って頑張れる業界を目指していることをご理解した上で、この2日間の健闘をお祈りする」と述べた。

 開催地の京都府支部を代表して今江光宏支部長があいさつしたあと、1日目の基礎講習に移り、ANAビジネスソリューションの関谷友味子氏が講師となり「アサーション」(自分も相手も尊重したコミュニケーション手法)を身につけるための研修を行った。

 午後は「会社を良くするための社員としての思考・行動」をテーマにグループ討議を行った。

 今回の研修では、営業・管理コースは、民間マンション、橋梁の改修工事を受注するという設定で、見積書を作成した。また、現場コースは、橋梁・民間マンションの施工計画書、実行予算書、リスクマネジメントを含む作業手順書などを作成した。

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