好川産業「近畿マルヨシフェア2025」開催 最新の塗装機材を一堂に

幅広い分野の新製品を展示
「なにわ刷毛」の製作を実演

 好川産業は3月8、9の2日間、花博記念公園「ハナミズキホール」で、近畿マルヨシフェア2025塗装機材展を開催した。

 会場には好川産業のオリジナル商品のほか、60社を超えるメーカーがマスキングテープ、スプレーガン、コンプレッサー、足場などを一堂に展示した。特設された「環境対策コーナー」では、新技術によるブラスト工法「リユースブラストシステム」、湿式ブラスト工法「モイスチュアブラスト」、粉塵の飛散がほとんどないIH塗膜剥離機「メクレル」、素地調整時の粉塵飛散抑制剤「ファイブスター」などを紹介した。

高圧ブラストで工期短縮が可能「リユースブラストシステム」

  好川産業は、コンパクトな機材で高圧のブラストが可能な環境対応型ブラスト工法「リユースブラストシステム」を開発、近畿マルヨシフェアで展示・実演を行った。

 研削材の自動供給システムを利用した新技術(NETIS登録番号KK―230076―A)を採用し、鋼構造物の素地調整・塗膜剥離の効率化や研削材・産業廃棄物の削減によるコストダウンを実現する。

リユースブラストシステムのユニットを展示

 高圧エアを使用することで施工スピード、施工グレードを上げることができ、大幅な工期短縮が可能。

 精度の高い高圧用サンドバルブ(研削材の量調整)を採用しているため研削材の使用量を削減でき、また回収した研削材+有害物質を含む塗料を分別して再利用することで、さらに使用量を減らせる。

 従来工法だと1000平米を施工する場合、0・69Mpa(7キログラム圧)のブラスト機2台で約19日かかり、研削材(フェロニッケルスラグ)は約40トン必要だった。

 リユースブラストでは同じ面積を0・7~1・4Mpa(7~14キログラム圧)のブラスト機1台で約15日に短縮でき、研削材(スチールグリッド)も約8トンに減らせる。

 研削材の再生は、衝突板で研削材と粉塵を分離する「衝突分離方式」と、気流に乗せた使用済み研削材を遠心で分離する「遠心分離方式」のハイブリッド方式を採用。ユニットはブラストユニット、バキュームユニット、粉塵回収機の3点で構成し、合計重量は約4トンとコンパクト化を実現した。また、コンポーネントはフルセット以外にも各社ごとに最適なユニットの組み合わせが選べる。

 特長は▽鋼構造物の素地調整・塗膜剥離における高圧ブラスト▽コンパクト化▽シンプルな制御▽新技術(特願2022―199827)▽ノンストップのバキューム作業。

屋外でブラスト作業を実演

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