塗料メーカートップの入社式式辞(一部抜粋)
「利益と公正」の実践を
関西ペイント・毛利訓士社長
今日から皆さんが身を置く塗料産業は、世界的に見れば新興国を中心とした人口増加や経済発展、具体的には住宅や社会インフラ、工業化の進展やモータリゼーション等により今後も確実に市場拡大が続く、一大成長産業です。
その中で当社グループは、昨年11月に発表してから練り上げてきた成長戦略「Good to Great」をまさに今日から本格スタートさせました。この変革のスタートと同時に入社された皆様は、これから、良い会社から偉大な会社へ変貌していく、「変革の申し子」として活躍頂くことを大いに期待しております。
本日、私から皆様に私が一番大事だと思う変化を進化のチャンスにことをお伝えします。それは、「利益と公正」です。自分の行動は会社全体の利益になるか、社会の発展に貢献するか、自分は公正かを常に自問し、この利益と公正を実践してください。悩んだら、10年後20年後の関西ペイントグループが良くなることかどうか、想像してよく考えて、決断し、行動してください。
変化を進化のチャンスに
大日本塗料 里隆幸社長
大切なことは、変化に絶えず敏感に反応する、変を先取りするという意識を持ち、チャンスを掴むことです。その為には、本や新聞を読むという事をぜひ習慣にして下さい。世の中の動向に関心を持つ。
それは仕事に関係する企業の情報や、仕事に関係ない趣味の情報など、様々な情報に触れる事です。その内容が自分だったらどうか、他の人だったらどうかと興味や好奇心を持って掘り下げていく事で様々な知識が蓄積され、変化に対する感度が上がっていきます。
一流のビジネスパーソンには他にも共通点があります。それは冒険心が強い事、挑戦心が強い事、負けん気が強い事、創造的である事、正義感が強い事、陽気で明るく積極的である事、反骨精神が強い事、そして、大変な努力家である事です。「自分に足りないものは何か」を自問自答して下さい。
変化への対応を
日本ペイントHD 田中正明会長兼社長
私が掲げた今年に期待する一文字は、漢字では復活、復旧、復興の「復」です。アルファベットでは、Recovery、Resilience、Return to normal等の「R」です。
いずれも希望を持って前向きに進む環境が整っていくことを期待する、力強い言葉だと思います。新入社員の皆さんには、ぜひとも新たな気持ちで前向きに進んでいただきたいと思います。 当社グループは、今年創業140周年を迎えました。現在国内に3500名以上、グローバルでは3万4000人強の仲間がいます。
そうした中で私たちは、当社グループ全体をつなぐ指針ともなる「Purpose(パーパス)」を策定しました。「Enriching our living world trough the power of Science+Imagination」というパーパスステートメントで、日本語では「サイエンス+イマジネーションの力で、わたしたちの世界を豊かに」という私たちの強い意志を示しています。
日本塗装時報第2050号掲載記事