
(一部既報)大日本塗料は5月22日、東京都内の会場とWEB配信による決算説明会を開き、2025年3月期連結決算の概要、および2026年3月期の業績予想を説明した。
2026年3月期は、国内塗料の工業用分野、照明機器のLED分野は堅調な需要見通しで、2・1%のオーガニック成長を予想。これに子会社化した神東塗料グループが加わり、26・9%の増収を見込む。純利益は前期に実施した政策保有株式縮減幅の減少、負ののれん発生益の剥落により、64%の減益の見通し。
1株当たりの配当金は58円(9円増配)を予定し、3期連続の増配を見込む。また、株主還元指標にDOE(株主資本配当率)を採用し、26中計期間(24~26年度)ははDOE3・0%を基準とし、次期中計の最終年度となる29年度までに5・0%を目標にする。
神東塗料との統合効果については▽調達・生産の最適化▽人材育成・活用▽技術ノウハウの共有―など短期・長期両面からシナジー効果を発揮する体制を構築する。
成長ドライバーと位置付ける事業領域では「分散技術を生かしたライフサイエンス領域やナノコート材領域で、良い流れができつつある」(里社長)と期待する。