日塗装総会 北原会長が再選 新型コロナ感染拡大防止策を推進
日本塗装工業会
役員改選で理事46人、監事3人を選任
日本塗装工業会(北原正会長)の第61回定時総会は5月21日、東京都内で開かれた。今回は新型コロナウイルス感染症への対策として、委任状出席を推奨し、少人数での開催となった。本年度事業計画では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた取り組みや、建設キャリアアップシステムの普及促進などに努める。任期満了による役員改選では理事46人と監事3人を選任。総会終了後の理事会で北原正会長が再選されたほか、新役員を決めた。
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冒頭、北原会長は「本来ならば茨城県水戸市で定時総会および全国大会を開催する予定だったが、3月18日の常任理事会で水戸での開催の中止を急きょ決定した。本日、会員の皆さまには多数の委任状出席をしていただき感謝している。また、茨城県支部の皆さまには直前まで全国大会開催の準備をしていただき、大変ご苦労をお掛けした。来年は大分県支部が主体となり、定時総会および全国大会を開催する予定だ」とあいさつした。 続いて、昨年度のペインテナンスキャンペーンの施工実績上位10社を発表。1位は㈱郡山塗装(376件、福島県)、2位は㈱五日市塗装工業(210件、岩手県)、3位は㈱よしだ(104件、愛媛県)。
続いて、今年から新たに設けた支部表彰の上位10支部を表彰した。支部数を支部会員数で割った数字が高い支部が対象となっている。1位は高知県支部、2位は福島県支部、3位は岩手県支部。 次いで本年度の安全スローガンの発表、第3回リフォームアワードの結果発表を行った。安全スローガン最優秀賞作品には、山岡真司氏(郡山塗装、福島)の「目配り 気配り 心配り みんなで守る 安全作業」が選ばれた。
報告事項では、令和元年度事業および令和2年度事業計画・予算を報告。議事では令和元年度決算書、理事および監事選任の件(2面別項)を審議・承認した。 理事選任の件では、北原会長および副会長の若宮昇平・加藤憲利・安島壮の各氏が再任したほか、松室利幸氏が新たに副会長に就任した。
本年度の事業計画では、従来の5重点施策を推進するとともに、「重点施策の展開」の中で、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた取り組みを新しく掲げた。さらに他専門工事業者団体と連携し、建設キャリアアップシステムの普及・促進に努める。
全体事業計画では、基本方策対応特別委員会で、社会保険加入促進計画に向けた、モデル見積書例の普及・情報収集などへの対応を検討する。人材確保・育成への対応としては外国人材を含めて検討し、中でも新たな在留資格となった特定技能外国人の受け入れについて、諸課題を整理する。
合同慰霊碑運営委員会による全国塗装業界物故者合同供養式については、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、委員会の代表者のみで行い、遺族および支部会員の参列は取り止める。
前年度に設立した全国建築塗装技能競技大会改革検討委員会では、大会運営や競技課題について協議するほか、第29回(令和7年度)以降の大会開催地の固定化を視野に入れ、組織体系の確立や運営マニュアルの作成などについて協議する。 年内に予定している理事会・連絡会議などの各会議については、当面は書面決議やウェブ会議等を活用する。6月17日に開催を予定していた全国支部長会は中止する。
委員会の事業計画・具体的事業では、新型コロナウイルス感染症予防を考慮した上での会務運営(会務管理室)、更新した日塗装ホームページの有効活用(総務委員会)、日本建築仕上学会主催の発表会への参加(技術委員会)、外国人材の雇用に関する調査および建設キャリアアップシステムに関する情報の収集、第4回リフォームアワードの開催(経営委員会)、新規格フルハーネス型安全帯の販売展開、産業廃棄物処理等に関する環境活動の研究、安全ポケットブックの見直し(安全・環境委員会)、全国建築塗装技能競技大会の開催準備(技能委員会)、ペインテナンスキャンペーンの実施、SNSの利用促進(普及委員会)などを実施する。
なお、技能委員会が例年5月に実施していた、ものつくり大学での講義への協力は、今年は延期となっている。
日塗装の新役員
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日本塗装工業会の新役員は次の通り。(カッコ内は所属支部、太字は新任)
【会長】北原正(東京)
【副会長】▽若宮昇平(石川)▽加藤憲利(東京)▽安島壮(島根)▽松室利幸(大阪)
【専務理事】村木克彦(事務局)
【常務理事】金子哲也(事務局)
【常任理事】総務委員長・河野敬幸(東京)▽技術委員長・宮木章吉(愛知)▽経営委員長・小林俊明(福井)▽安全・環境委員長・宮前護(埼玉)▽技能委員長・長谷川秀樹(神奈川)▽普及委員長・西下武則(愛媛)
【監事】▽永田好一(神奈川)▽田山順一(秋田)▽真砂光和(福岡)
日本塗装時報第2038号掲載記事